実際には明日大晦日の深夜、元日の早朝 午前4時03分から午前5時00分までの放送です。
NHKFMとNHKラジオ第一と2局で放送されるのかなぁ。
ラジオ深夜便 2014年1月1日(水・祝)午前4時台(12月31日(火)深夜) 明日へのことば「新春に語る、私の新たな挑戦」 坂東玉三郎さん(歌舞伎役者) | ||
ラジオ深夜便 2014年1月1日(水・祝)午前4時台(12月31日(火)深夜) 明日へのことば「新春に語る、私の新たな挑戦」 坂東玉三郎さん(歌舞伎役者) | ||
由良さんかアイ、わたしやお前に盛り潰され、あんまり辛さの酔ひ醒まし。風に吹かれてゐるわいなから始まって 下の科白まで 嬉しいことに仮名手本忠臣蔵七段目には遊女おかるの科白がたくさんあります。
自害したその後で、首なりと死骸なりと功に立つなら功にさんせ。さらばでござる兄さんそして美しいゆび先にも集中しました、
サ お前のは嘘から出た真ぢやない。真から出た皆嘘柔らかな美しい声で み~んな うそ と 由良さまに向けるひと指しゆびの色っぽいこと。唇にのせた紅の描きかたもほんとうに可愛い!セリフだって真似て遊ぶのはとても面白いわ 「あるぞえ あるぞえ」「忝うござんす」「エヽ聞こえた」などいろいろと。(科白は「ようこそ文楽へ」の床本集のページから引用しました)
-前略- 子供は誰でも自分の秘密の隠れ家にうずくまりたがるものです。 -中略- しかし、どこにも増して時を過ごすことが多かった場所は、庭の端にあった古い柳の木です(注2)。 その木は中が空洞で、節くれだった根がひろがり、樹皮も木髄もやわらかく剥げ落ちやすくなっていました。入口部分は太くてがっしりした馬銜(はみ)にも似た隘路になっていて、いったん身体をねじ込めば異なる生の内奥へ入ってしまえる。-中略- 頭上では木が生を謳歌し息づいている。かすかに揺れる幹を背負い、額をでこぼこの木髄に押しつけると、柳の樹幹全体が囁き声を立てながらはるか上空をしなやかにそよいでいるのを感知できる。狭いくぼみの中で光と枝々の抱擁を感じとれば、人は木を背負う小アトラスになり、たくさんのシカのつのをはやした小ケルヌンノスになるのです。(シェイマス・ヒーニー著プリオキュペイションズ 室井光弘・佐藤亮訳 P.18より)注2:ヒーニーは第三詩集『冬を生き抜く』(Wintering Out) 「神託」('Oracle')で、この柳の木の思い出を書いている。小さな子供が忍び込めるほどの虚がある柳はきっととても古くてとても大きいのね、私の好きな柳の木はまだまだね。