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中国古典文学大系53戯曲集下還魂記(岩城秀夫訳)164~168頁
第35幕 回生 から
後花園へ杜麗娘を回生させようとやってきたのは柳夢梅と石道姑、その甥の「癩頭黿(おでき)」、石道姑は梅の木の下の土饅頭が杜麗娘の墓だと教えます、
柳夢梅と言って3人で墓を掘ります。すぐに棺は見つかり蓋をとり中を見ると、
土地の神さま、今日お墓を開きますのは、ひたすら杜麗娘を蘇らせたいと願うからでございます。 お嬢さま、死んでいてはいけません。 活きてほしいのです。
あれ 上には塵だもなく 傍らには一匹の蟻もみずさっそく助けおこし酒でといた還魂丹を飲ませます、しかし3年も眠っていた杜麗娘は朦朧としています、柳夢梅と石道姑は杜麗娘を梅花観の中へ導きます。
幽かなる暖き香 四片の美しき木
黄泉への路に 芳姿は潤い
五色の*燕支(べに)に 花身を養う
柳夢梅同里嘉蔭堂室内
死してありしを 地獄より救い出しぬ
七香湯もてきよめ 美食もて相扶けん
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*燕支(べに):その昔燕支山はベニバナで有名だったそうです。
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