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「・・・香魂の夢の蝶を・・・(還魂記266頁)」
中国古典文学大系53戯曲集下還魂記(岩城秀夫訳)265~270頁
第54幕 吉報 から
母甄氏と侍女春香に巡りあえた杜麗娘は 柳夢梅が状元に及第することを信じて晴れ着を作っています、そこへ軍校が状元の家へ聖旨を伝えにきます。
軍校は 柳夢梅が状元に及第したこと、また柳夢梅は淮揚で杜安撫の怒りに触れ、墓をあばいた賊と判決をうけて桃の枝でうたれたこと、役人が来て助け出したこと、杜安撫は墓を暴いた盗賊を状元にすることは許されぬと上奏したこと、状元柳夢梅もまた上奏したことを伝えます。
平章(杜安撫)の奏したまいしは母甄氏の言葉から天子の前で凛と舞う坂東玉三郎さんの杜麗娘を想像したわ Margaret、美しいだろうなぁ。
かれ凶悪の無頼漢 黄泉の人を盗めりと
状元のいいたもうは
われこそは首席及第者 なんの妖気をうけんやと
天子さま聞こしめされ しばし呆然
上奏が聴許になりまして、平章さまと状元、
それにお嬢さまの三人を、御前で対決させ、
そのうえで聖断が下されることになりました。
(甄氏)
娘よ
簪をば堅く挿し
天子にまみえ
塵あげて舞踏し
花のごとき頬を揺れ