2011年2月5日土曜日

高野聖6

あの二股にわかれた追分のところから異次元がはじまってるのね。
それが見えたのはきっと婦人(おんな)に誘われたから?

恐ろしい道を突き進む強い気持ちを持つ宗朝
けれど 薬売りも 蛭に襲われながら突き進んだのね。

つぎつぎに気味の悪い生き物がでてくるけれど
それらは婦人(おんな)に惹きつけられて 姿を変えられた人たち

それほどのオーラと痛みを消す癒しの力があれば それはいわゆる救世主? わたしがそこにいたなら なんのためらいもなく婦人(おんな)についていくわ、醜い姿に変わっても誰が見るわけでもなく 婦人(おんな)が見るだけだもの。
そことここ この世界よりそっちの世界のほうがいいわよね、邪険にあしらわれてもその世界に生きて婦人(おんな)の傍に居られるだけで幸せだと思う、Margaretはどう?

薬売りが馬に姿を変えられて売られに行くとき 山々の気が注目するなか婦人(おんな)が馬を抱擁すると 嫌がって動かなかったのに喜び勇んで里へ向うのよ、いったいどんな法悦を施したのかしら…
異次元からこの世に戻った宗朝は きっといつまでも後悔するわ、なぜあの時あの婦人(おんな)のもとに残らなかったのかと。

宗朝の仰向けでなく丸まって顔を下にする寝相は 清冽で凄烈な世界を前に畏怖してひれ伏したからかしら。。

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