2017年2月26日日曜日

舞楽@国立劇場

2017.2.25
国立劇場開場50周年記念
第八一回雅楽公演
舞楽
太平楽 一具
大曲 古鳥蘇
出演 宮内庁式部職楽部

千数百年を一気に遡りました。
古代の響にのって 美しい色彩 朱 金 緑 大太鼓の造形色彩もすばらしく 舞いも悠々たるもので とても興味深く鑑賞しました。
装束が素晴らしいのです、アメフトの肩パットのような大きな鎧の肩当ては古代の獣?神?をかたどっているのかな、ウェストの位置にはやはり虎のような鬼のような面が取りつけられていました、兜も金地に緑で模様が描かれていてすべてがとても豪華絢爛 勇壮に見えます、美しいです。
左右の三つ巴(確か龍?)、二つ巴(鳳凰?)が描かれた太鼓と周りの火焔?の造形色彩もまたとても美しいのです。

宮崎駿監督の「千と千尋の神隠し」のなかで 湯屋に八百万の神々がやってくるシーンに登場する名前もわからず購入した神様のアクセサリが 舞楽の演目にある「蘇利古」と知りました。おもちゃ箱から出してみました、雅楽や舞楽がとても身近に感じられます。

2017年2月25日土曜日

猫のこのごろ


ふみふみの最中 じゃましないで
超ツンデレ

2017年2月14日火曜日

梅の香るこのごろ

満開の梅がいい匂いです、大雪に見舞われている方々には申し訳ないくらい毎日陽が降り注ぎ白く輝く富士山が望めます。
手指の捻挫は日ごとに良くなっているけれど鈍い痛みと動かし難さが残っているのよね。

1月29日(日)にはユーロスペースへドキュメンタリー映画「ざ・鬼太鼓座」と林英哲さんのトークを見にでかけました、が上映会場は満員で立ち見でした、映像のなかで「鬼太鼓座」の芸術活動のレベルがあまりにも高いことに驚きました。
もっと大勢の座員を想像していたのですが 思ったより少人数でした、あのすばらしいレベルまで技を高めていった努力と緊張・集中の原動力はいったい何だったのだろうと思いました。

ある意味外界から遮断されて閉鎖的な場所で きりきり縄をなうように進んでいった生活、それこそ映画の題材になるお話のようで少しつらい。。

2月4日(土)には横浜能楽堂へ能「生贄」と組踊「孝行の巻」を見に行きました。 今回は眠気に襲われることなく 能も組踊も堪能しました。面白かったです。

2月10日(金)には国立劇場へ文楽「冥土の飛脚」を見に行きました。
歌舞伎でみたことがあるのですが 役者でなく人形でみたいと思いました。 字幕付きなのでお話もよくわかり 浄瑠璃も聴きごたえがあって 最後の道行の場は太夫が5人太棹が5丁で演奏し お話を盛り上げます。 小劇場の大きさもよく人形の扱いもすばらしかったです。
これからも歌舞伎で観た演目を文楽でみたいと思いました。
もう一度曾根崎心中をみたいのですがチケットが売り切れです。

5月のオーチャードホール「幽玄」まで玉三郎さんの舞台がないため 雅楽や能や組踊をみて楽しもうと思っています。

鼓童x坂東玉三郎さんの公演名は「幽玄」です、玉三郎さんが解説を書いていらっしゃる円地文子・白洲正子著「古典夜話」の「幽玄と変身」の段をお風呂でゆっくり読んでいます、でもね
白洲  世阿弥は「二曲三体人形図」のなかで「稚児姿は幽玄の本風なり」といっています。
幽玄の本風 ?? 

2017年2月2日木曜日

2017如月


去年の秋のバラの写真でしょ、と指摘されて早速春の写真を撮りました。
 温かい日 

 

お静の方@井伊大老・壽初春大歌舞伎

お静の方は若いころに知り合ってからずっと井伊大老につれ添った方ですが 正室ではなく側室の立場、しかし心からお互いを理解し深い絆で結ばれています。

逢うは別れの始め 縁を結ぶとき別れがくることになかなか考えが及ばない、幸せなほど辛いことが増すなんて・・悪魔の仕掛けのようです。。
誰もが経験しなくてはならない辛い別れを前に 静かに深い想いに包まれた時間が舞台で描かれます。

でもこのお話で何をみればいいのでしょう、偉い政治家の裡の姿? 側室の優雅で恵まれた暮らしぶり? 二人の愛情・悲しみ?
昔 実家のお隣は誰だかの「側室」のお家でした、時々黒塗りの車が横付けされ お帰りのときはお辞儀をして車を見送る光景を見たことがあります。
庶民の私からは遠い世界ですが 遠いならもっとかけ離れた異界の心躍るお話のほうが好きかなぁ。

しかし 坂東玉三郎さんは美しく可愛らしかったです、薄紫のお着物、また晩に羽織る打掛がすばらしく 実物を間近にみたいと思いました。 絹地の色、松、小さな色とりどりの葉(楓?蔦?葵?)に 流れ下るような水の流れ が刺繍なのか染なのか とてもすばらしい芸術品なのです、裾やおくみの色も温かく品よく 偉い方の側室ともなればお着物もすばらしいのね と感嘆したのです。

はたして お嬢様や旦那様を亡くすこの辛い話に「壽初春」を感じられた?と友と話しました。