2018年2月28日水曜日

萩原健一 ラストダンスは私に (youtube)

越路吹雪さんの動画をみていたら ショーケンの「ラストダンスは私に」をみつけました。
衝撃!です、キレッキレのロックンロール風「ラストダンスは私に」です、あぁショーケンだ 他にもこのシリーズあるのだろうか。

文楽 摂州合邦辻@国立劇場小劇場

プログラム表紙は摂州合邦辻 2018.2月
2018.2.20
国立劇場小劇場 第二部
摂州合邦辻
 合邦道心 吉田和 生  かしら:政宗
 合邦女房 桐竹勘 壽  かしら:婆
 玉手御前 桐竹勘十郎  かしら:老女形

文楽好きの友は 合邦は実に地味なので寝ないようにね といいました。
けれどすごいお話でとてもそんなどころではありません、最後は玉手御前の行動の理由がわかるのですが 前半は後家として嫁いだ先の義理の若い息子に迫り毒を盛って視力を奪い追いかけ・・などなど玉手御前の言いようが恐ろしいほどなのです。

桐竹勘十郎さんが操る玉手御前は頭巾を被って黒い着物で合邦住家に登場するときは実に静かで品があってハッとするほどきれいですが だんだんに老女形のかしらと身体のうごきに色気がでてきて驚かされます、こんなふうに人形を操るなんて!すばらしい。

(合邦女房が心配して出家して尼になりなさいとすすめると)
太夫が叫ぶように謡います、
玉手御前「 エェ わつけもない事言はしやんすな、わしや尼になる事は嫌ぢや嫌ぢや、アイ嫌でござんす。せつかく艶よう梳き込んだこの髪が、どう惨たらしう剃られるもの。今までの屋敷風はもうおいて、これからは色町風随分派手に身を持って、俊徳様に逢うたらば、あつちからも惚れて貰ふ気、怪我にも仮にも尼の、坊主のと言い出しても下さんすな」 プログラム付録の床本より
どたんばたん・・登場人物が絡み合い最後の場面まで一気に見せてくれます、すごい人形浄瑠璃でした。
国立劇場の文楽のプログラムはすばらしくて付録に床本集がついています、読み応えがあります、しかも安いのです。国立能楽堂のプログラムも同様です、ありがたいことです。

文楽 鷺娘@花競四季寿

2018.2.20
国立劇場小劇場 第二部
花競四季寿 
 万才(春) 
 鷺娘(冬)人形:吉田文昇 かしら:娘

文楽好きの友が文楽版「鷺娘」は玉様ファンにとっては少し物足りないかも といいましたがどんなものかみたくてチケットをとりました。

舞台装置は歌舞伎の鷺娘のミニチュア版ですがよくできています、綿帽子に白無垢姿で傘をさす鷺娘の登場もまったく同じでした、人形なのに なんだかとても不思議な感じがしました。桃色の着物へ引き抜きもありました。
人形なのでね、踊りという点は比較はできません。
とても品がよいものでした、春を待つ美しいお嬢さんの鷺の精でした。

2018年2月27日火曜日

玉三郎さんと仁左衛門さん@二月大歌舞伎夜の部

2018.2.1
2018.2.17
歌舞伎座 夜の部  仮名手本忠臣蔵七段目一力茶屋の場

片岡仁左衛門さんと坂東玉三郎さんの組まれた舞台は「ぢいさんばあさん」が初めてでお二人の安心したような穏やかな笑顔が忘れられません。

いわゆる孝玉コンビは今回の二月大歌舞伎 仮名手本忠臣蔵七段目一力茶屋の場のお軽・平右衛門が初めてで とても楽しみにしていました。

コンビ?カップルとしてのお二人は姿・形がすばらしいのはもちろん 柔らかで安心できるような雰囲気がコミカルさと相まってずっと微笑みながら舞台を眺めるという・・贅沢を味わいました。

しかも玉三郎さんのお軽、なんであんなに可愛いのでしょう?
友は幕が降りたとたん「さすが玉三郎さんですね~っ!はぁ」と一言いったきり黙って座ったまま余韻を楽しんでいました。

私は玉三郎さんの姿・形はもちろんですが「声」を楽しみました、お軽の声、きれいなかわいい声なんですよ~、前回の七段目の時にも感動しましたが 再び聴くことができてほんとうにうれしかったです。

幕間には舞台写真を買いに行きました、きれいなきれいなお軽の立ち姿や平右衛門とのツーショットをゲットしました。
来月三月大歌舞伎夜の部でも仁左衛門さんと玉三郎さんが組むのですよね、楽しみです。

2018年2月26日月曜日

光は 春

 光は春なのに・・
最近雨が少ないなぁ 水量もこんなに少なくて
鵜やカラスやコサギが川のなかを歩いてる

2018年2月24日土曜日

熊野 花之留 @ 能 金剛流

2018.2.16
国立能楽堂
熊野(ゆや)花之留(はなのとめ)金剛流
シテ 熊野 金剛永謹 面:孫次郎(河内・作)
ツレ 朝顔 金剛龍謹 面:小面(近江・作)
ワキ 平宗盛 殿田謙吉
作り物 牛車

静岡県磐田市で坂東玉三郎さんの「熊野」を観ていたこと、博多座で玉三郎さんの船弁慶を観た思い出に小さな博多人形を買ったのですが船弁慶がなくて熊野を選んだので ぜひ能の「熊野」を観たいと思いました。
孫次郎の面と唐織をまとった熊野はたいへんに品がありました、すばらしかったです。
母を見舞いたいけれどなかなか許しがでないとき花見に出かけ そこで詠んだ詩が平宗盛の心を打ち 暇(いとま)をいただけることになったお話です。
「熊野御前花見」下村観山 1894 (左)
能楽堂2018年2月プログラムより
平宗盛が気落ちしている熊野を慰めようと牛車をしたてて出かけます、赤い布できれいに仕立てられた作り物の牛車に熊野が入り京都の街を行くさまは 一緒に旅しているように楽しかったです、地謡が歌う春の京の景色がすばらしい。
げに長閑(のどか)なる東山・・
四条五条の橋の上・・
河原おもてを過ぎ行けば・・車大路や六波羅の地蔵堂
愛宕の寺も打ち過ぎぬ、六道の辻とかや・・
心ぼそ鳥辺山・・ (プログラムより抜粋)
みごとな花のなか熊野が舞っていると村雨が降り花を散らしてしまいます、
なうなうただ今の村雨に花の散り候ふはいかに
今までは盛りと見えつる花を散らすは、あら心なの村雨やな
春雨の
いかにせん、都の春も惜しけれど
馴れし東の花の散るらん (プログラムより抜粋)
暇(いとま)を許した宗盛が心変わりしないうちにと熊野は東国の母のもとに足早に去って行くのでした。
一足早く京都の満開のお花見をした気持ちになりました。

2018年2月22日木曜日

花筐 筐之伝@観世流

2018.2.10
国立能楽堂
花筐 筐之伝
シテ照日の前 武田志房
子方継体天皇 清水義久
ワキ臣下   福王茂十郎

今月の国立能楽堂では「近代絵画と能」と題して 上村松園の「花がたみ」から能「花筐」、下村観山の「熊野御前花見」から能「熊野」がラインナップされていました、2010年東京国立近代美術館の上村松園展の「花がたみ」を観ていたこともあって能楽堂へ出かけました。
能楽堂2018年2月プログラムより
上村松園「花がたみ」(右)
能の前に小林健二さんの解説があり上村松園の「花がたみ」と能の「花筐」は違う印象を持つでしょうとお話がありました。
松園の画は病院にまで行きスケッチを重ねたこと しかし能「花筐」では 狂女といっても外観だけでほんとうは理性的な女性なのではないかということでした。
能は 花筐(寵愛を受けていたが別れのかたみとしていただいたもの)を月日が経って再会した折に差し出して寵愛を取り戻したというお話でした。
能の照日の前には松園の狂女のイメージはありませんでした。なるほど。。
上村松園の想い・表現に強い力があるのね、「狂女」が前面・全面にでていて画に迫力がありましたもの。画のほうを先に観てしまったのでね その印象が強いのね。
ところどころ意識が飛んでいて(うとうと)もう一度機会があったら観なくては。

笑みがこぼれる

大好きな小唄の会へおでかけ
三味線を抱えて
笑みがこぼれてる・・
ほんとうに楽しいらしい
三味線が上達してるんですって

2018年2月20日火曜日

最近観たもの

歌舞伎 仮名手本忠臣蔵 七段目一力茶屋の場  2/1,17
能 花筐  2/10
能 熊野  2/16
文楽 花競四季寿(鷺娘)摂州合邦辻  2/20

2018年2月8日木曜日

二童敵討@横浜能楽堂

 「能の五番 朝薫の五番」プログラム
2018.2.4
横浜能楽堂
能の五番 朝薫の五番 第4回「放下僧」と「二童敵討」
組踊 二童敵討
鶴松  東江裕吉
亀千代 新垣悟
母   宮城能鳳 
あまおへ 眞境名正憲
歌三線 西江喜春 中嶺伸吾 玉城和樹
箏   名嘉ヨシ子
笛   宮城英夫
胡弓  川平賀道
太鼓  比嘉 聰

久しぶりに遠出しなくても組踊をみることができました、横浜能楽堂の「能の五番 朝薫の五番」も4回目になります、一年に一回なのでこの日を待ちかねていました。
二童敵討は初めてみます、敵の野遊びに美しい舞踊を舞い油断させ父の敵を討つ兄弟のお話です。
ゴールドの衣裳で見得を切るあまおへ(父の敵)兄弟が敵討ちにでる際 母から刀を預かり 母と別れる場面、敵の野遊びの場面に登場して舞い踊る美しい兄弟、敵をとって金銀の二枚扇を使って晴れ晴れとした踊りを披露するラスト。
歌三線他が奏でる音曲を生で聴きながら生の舞台を鑑賞できてほんとうに楽しかったです。
兄弟のリズム感あふれるシンクロした舞踊が好きです、橋掛かりから二人して登場し敵討ちを果たし退場するまで見事にシンクロするのです。衣装も美しく髪飾りをつけた美少年たちの足元は紅い足袋です、琉球の色使いがもうすぐ咲く紅梅のようです。
美しい兄弟は東江裕吉さん(兄の鶴松)と新垣悟さん(弟の亀千代)が演じました。

来年の「能の五番 朝薫の五番」第5回は「道成寺」と「執心鐘入」です、楽しみです。

2018年2月3日土曜日

レスリーチャン張國榮の「欲望の翼」上映中

 「阿飛正傳」
DAYS OF BEING WILD(英)
欲望の翼(日)
1990年香港映画
監督:王家衛ウォン・カーワイ
撮影:杜可風クリストファー・ドイル
美術:張叔平ウィリアム・チョン
編集:譚家明パトリック・タム

「阿飛正傳」キャスト
ヨディ:張國榮レスリー・チャン
タイド:劉徳華アンディ・ラウ
ミミ:劉嘉玲カリーナ・ラウ
スー・リーチェン:張曼玉マギー・チャン
サブ:張学友ジャッキー・チャン
レベッカ:潘迪華レベッカ・パン
スマーク:梁朝偉トニー・レオン
すばらしいラテン音楽とレスリー張國榮の声を聴きにいこう