2010年1月30日土曜日

湯顕祖の牡丹亭(12)

中国古典文学大系53戯曲集下還魂記(岩城秀夫訳)45頁
第12幕 夢のあとを尋ねる から

(柳夢梅の夢を見てから杜麗娘は眠れなく、食欲もありません、そこで夢をたどろうとひとりで花園へでかけます。)
夢の歓会の一転し
花に依り柳にそうて
重ねて来らん
昨日と今日と
眼に見しと心のうちと
陽台もたちまちに変じぬ
(一本の姿のよい梅の木を見つけて)
この梅の樹は依依としていて、人を喜ばせることですわ。
この杜麗娘が死んだ後、ここに葬ってもらえれば、幸いですわ。
いかで われ再び 
いかで われ再び 
この園に来らんや 
ただ夢か死のほかは
話は一転悲劇的な様相になってきます。。
食欲もなく眠れなくなるほどの恋の夢・・そんな夢を見てみたいわ、Margaretはいかが?

眠りといえば退思園には「眠雲亭」という名前の東屋があります、向かいのボートハウスから撮った写真です。



眠雲亭から見たボートハウス

2010年1月27日水曜日

湯顕祖の牡丹亭(11)

蘇州滄浪亭の小道


中国古典文学大系53戯曲集下還魂記(岩城秀夫訳)44頁
第11幕 慈母の戒め から
花園はひっそり静まり
果てしなく広がり
亭や台も半ばこわる
杜麗娘の母上は若く美しい娘を寂しい花園に連れ出すとはとんでもないと侍女春香を叱ります、広く寂しい庭園に遊ぶことは憚られたのね、確かに何が潜んでいるかしれないし、春だからこそ?
09年に訪ねた蘇州の庭園たちはきれいに整えられていたけれど晩秋の空気の冷たさと小雨にそれは当然秋の寂しさは感じたわ、Margaretはどうだった?

壊れていない亭?台?(蘇州滄浪亭)


同里退思園の片隅

2010年1月22日金曜日

湯顕祖の牡丹亭(10)

中国古典文学大系53戯曲集下還魂記(岩城秀夫訳)
第10幕 夢に驚く(37頁)から

朝に飛び 暮れに倦く
雲と霞は翠の軒に
雨は糸のごと細く
風はそよぐ
(中略)
ああ、春よ、お前といっしょに楽しくすごしていられるけれど、春が去ってしまったら、どうして過ごしたものかしら。ああ、こんなお天気、ほんとに眠くなるわ。
(うたた寝をして柳夢梅の夢をみる)

杜・柳
いずこにて相見しか
相見れば さも似たり
この好き折に相会いて
いかで言葉のなからんや

春の庭園に遊びうたた寝をして柳夢梅と楽しく過ごす夢を見、そして夢から醒める場面までがこの本の第10幕ですが、坂東玉三郎さんの中日版牡丹亭ではうたた寝するところまでが第1幕「遊園」、第2幕「驚夢 堆花」で柳夢梅が登場します。

2010年1月21日木曜日

今日のワンポイント

正しい打ち方
「ボールをヒットするときは右腕は伸びてないですよ」
「右ひじはまっすぐじゃないですよ、まがってますよ」

ドリル(ティーアップ#7I)
バックスウィングトップ時の ひじをヒンジングした形のまま ボールを打ってください。
ひじを伸ばしてはいけません。
ただし ひじが左腕にひっぱられてのびてしまうのはかまいません。

グリップの基本に注意して(自ずから脇がしまるはず)打ってみましょう。

コーチの言語は何語? なぞなぞ語。
また謎にはまってしまったの Margaret, 上手くいかないものね。

2010年1月17日日曜日

湯顕祖の牡丹亭(9)

中国古典文学大系53戯曲集下還魂記(岩城秀夫訳)
第9幕 静かな庭園(32頁)から

春香 
お嬢さまは「毛詩」の「窈窕たる淑女は、君子の好逑」をお読みになりましたところ すっかり淋しい気持になられまして、書物も手にとらず、「聖人のお心は、みんなここにあらわれています。昔も今も思いは同じこと、そうじゃないかしら」といって、溜息をつかれました。(中略)
(花守に)お嬢さまが三日後に花園を見にいらっしゃるので、道のお掃除ををよくしておいて頂戴。

こうして杜麗娘と春香は気晴らしに後花園にでかけるのですね、坂東玉三郎さんの牡丹亭は第1幕が遊園となっていますが内容は戯曲集の第10幕「夢に驚く」にあたるようです、つぎにとりあげるねMargaret。

湯顕祖の牡丹亭(8)

中国古典文学大系53戯曲集下還魂記(岩城秀夫訳)
第8幕 農事の奨励(31頁)から

太守の春の春遊 気韻高し
五花の馬にまたがり 村の酒屋に光華あり
花酒 風雅を蔵す
さあ みんな
徳政碑 至るところに立てん

杜麗娘の父上 杜宝は領地を善く治めていた ということね。

2010年1月13日水曜日

クリア

Margaret 今日は目標スコアをクリアしたの、これからは次の目標に向けて何かを掴んで行かなくちゃ。。

ところで
今日の風、Over the Rainbowの竜巻のような、Alice in Wonderlandへ行っちゃいそうなひどい風だったね。髪が鳥の巣になっちゃった。。
風が強い分 空は雲ひとつなくて、せきれいは飛ぶのをあきらめたようだったし 落ち葉がそこらじゅうにちらばって輝いているの、写真に撮ったら風は映らないからきれいだろうなぁ。

2010年1月11日月曜日

湯顕祖の牡丹亭(6・7)

中国古典文学大系53戯曲集下還魂記(岩城秀夫訳)
第6幕 不遇を歎く(18頁)から
柳夢梅
われらが万巻の書を読んだとて、一握りの土地がもてましょうか。
論語読めど 山河のこと見えず

第7幕 女子の学問所(20頁)から
(毛詩の一節)「関関たる雎鳩(しょきゅう)、河の州に在り、窈窕(ようちょう)たる淑女は、君子の好逑(こうきゅう)。」*逑-つれあい
陳最良
関関たる雎鳩、この雎鳩というのは鳥で、関関というのは鳥の声…(中略)…この鳥は静かなところが好きで、河の州に住んでいるのじゃ。この一句は興と申します。興とは起じゃ。その次の窈窕たる淑女を起こすのじゃ。つまり、もの静かな女子ということでな、そのような君子が、好ろしく求めて来るというのじゃ。
(中略)
春香 
大きな花園がございますでしょ。花は盛りに柳は緑、遊ぶのにはもって来いですわ。
杜麗娘 
その花園はどこにあるの。どんな景色なの。
春香 
景色と申しますと、亭が六つか七つ。鞦韆(ぶらんこ)が一つ二つ。うねうねと曲水が太湖石をめぐって流れておりまして、美しい花や珍しい草があり、ほんとに綺麗でございます。

牡丹亭の庭園の様子がわかったねMargaret、亭が六つ七つもあるとは、広い庭園だわ。

2010年1月10日日曜日

湯顕祖の牡丹亭(3・4・5)

中国古典文学大系53戯曲集下還魂記(岩城秀夫訳)から印象にのこる文のつづき。

第3幕 娘に教訓す(10頁)から
杜宝・甄氏(杜麗娘の父・母)
単なる姫君とならば 糸つむぎてあるべきも 謝女・班姫のごとき 才女とはなれかし

第4幕 腐儒の歎き(12頁)から
陳最良(杜麗娘に書を教える招待状をもらう)
人の憂いは好んで人の師となるに在り

第5幕 家庭教師を招く(15頁)から
杜麗娘 侍女春香を随えて登場
みどりの眉ずみ 佩びし珠ゆらぐ 繍(ぬいとり)の屏風のうち 美女の図となる なまめかしく歩み運びて 父の教におもむく 学問はわが家風
(中略)
蒲や柳のようなおはずかしい素質のものでございますが、桃や李のようになれますようお導きくださいませ。

2010年1月9日土曜日

退思園の瓦



同里の退思園、蘇州の滄浪亭を見て「瓦」の美しさにも魅了されました。
日本の瓦より狭く薄く丸いものをつめて葺いてあります。
通りがかった工事現場に積んであるのは瓦だと思うのですが、Pascalさんどう思います?


退思園の一角ですが瓦や透かし窓がしっとりした風情を作っています。

2010年1月8日金曜日

湯顕祖の牡丹亭(1・2)

中国古典文学大系53戯曲集下還魂記(岩城秀夫訳)3頁・5頁から印象にのこる文を。

第1幕 標目 から
説明役登場
もし相思の人の相負(そむ)かずば 
牡丹亭に三世の縁(えにし)あらん
第2幕 懐いを言う から
柳夢梅(広州の果樹園で暮らしている)

半月ばかり前にふと夢を見ました。
夢の中で花園に行きますと、梅の花の下に一人の美人が立っておりました。
背は高からず低からず、送るがごとく迎えるがごとくで、その美女は

『柳さま、柳さま、わたしにお会いになりましたからは、姻縁の分、ご栄達の時がございましょう』

と申しました。わたしはこれをきっかけに、名を夢梅と改め春卿をあざなといたしました。

「夢の短きも夢の長きも ともにこれ夢 年来り年去る これ何れの年ぞ」
というものでございます。
Margaretへ 55幕もあるから少しづつ読むことにするね。

2010年1月7日木曜日

今日のワンポイント

「ボールをヒットするまで体重は右足に、ヒットしてから左足に移る」

それと共に 右ひじが体のそばを通るようにクラブを下ろせれば完璧です。
グリップ右ひとさし指第一関節の腹でボールをまっすぐ右から左に意識して当ててください。
体重移動が早すぎると トップやひっかけになりボールが飛びません。

ドリル:
パター 右ひとさし指の腹を意識してボール右から左へスクエアに打ちましょう。
P-D   ティーアップして同様に。

バックスウィング幅を30.60.120.240cmまでかえて打ちましょう。
バックスウィング頂点で右足スクワットを入れて体重が乗ってるのを確認しましょう。

宿題:
壁に垂直に立ち右を向いて壁に両手をつけます、右足だけでスクワット、踏ん張れるように右足を鍛えましょう。

いつもワンポイントがとても役に立ちます、Mコーチありがとう!

2010年1月6日水曜日

坂東玉三郎さんの牡丹亭


上海蘭心大劇院で2009年11月17日から6日間、坂東玉三郎さんが杜麗娘を演じ 蘇州昆劇院の方々と公演された中日版「牡丹亭」は7幕でした。
第1幕 遊園
第2幕 驚夢 堆花
第3幕 写真
第4幕 離魂
第5幕 叫画
第6幕 幽媾
第7幕 回生
7幕のあらすじは 杜麗娘が春うららかな庭園でうたたねをしたときのこと、夢のなかで柳夢梅と恋に落ちます。しかし現実に結ばれない恋に病を得ます。死を悟った杜麗娘は自らの姿を画に描きのこして亡くなります。のちに柳夢梅はその画の美女が夢で恋に落ちた相手と気付き名前を呼びます、現れた(幽霊の)杜麗娘と楽しく過ごすうちに請われて墓を掘り返します。不思議なことに杜麗娘は生きてこの世に還りめでたく結ばれます。

原作:湯顕祖
整理:靳飛
日本語台本
翻訳:波多野真矢
監修:刈間文俊
原作は55幕もあり通しで演じると何日もかかるそうです。

2010年1月5日火曜日

対の画・上海蘭心大劇院


2009年11月上海で坂東玉三郎さんが中日版牡丹亭7幕すべての杜麗娘を演じた蘭心大劇院は100周年を迎えたそうです、そして梅蘭芳生誕115周年、梅蘭芳が日本を訪れて90周年にもあたるそうで舞台上部に垂れ幕が掛かっていました。
ロビーに入ると品のいい「対の画」が迎えてくれ、玉三郎さんが講演した南京大学からも花が届いていて華やかでした、中国では玉三郎さんのファンクラブもできたそうで玉三郎ファンのMargaretも嬉しいでしょう?
こころが浮き足だっていてうまく写真がとれなかったの、Margaretが撮った写真にはいいのある?

2010年1月1日金曜日

Margaretへ

新年あけましておめでとう、今年もよろしくお願いします。