2010年10月31日日曜日

イアン・ボストリッジ



2011年3月 イアン・ボストリッジが来日するわ。
Margaret 一緒に行こう!

2011年3月29日(火) 19:00開演
銀座王子ホール

イアン・ボストリッジ(テノール)
グレアム・ジョンソン(ピアノ)

パーセル/ティペット:ひとときの音楽
パーセル/ブリテン:女王に捧げる哀歌
J.S.バッハ/ブリテン:5つの宗教的歌曲
 思え、わが心よ BWV509
 来たれ、魂たちよ、この日は BWV479
 いと尊きイエスよ BWV484
 甘き死よ、来たれ BWV478
 御身は我がかたわらに BWV508
ハイドン:英語によるカンツォネッタ集より
 満足/船乗りの歌/彼女は決して恋について話さない/
さすらい人/誠実
********** 休憩 **********
シューベルト:ゲーテの詩による歌曲より
 月に寄す(第1作) D259
 恋人のそばに Op.5-2, D162
 夜の歌 D119
 恋する者のさまざまな姿 D558
 海の静けさ Op.3-2, D216
 湖上で Op.92-2, D543
 ミニョンに Op.19-2, D161
 最初の喪失 Op.5-4, D226
 ガニュメート Op.19-3, D544
 御者クローノスに Op.19-1, D369
 月に寄す(第2作) D296

イアン・ボストリッジ テノール・リサイタル
2011年3月31日(木)
18:30開場/19:00開演 
東京オペラシティ コンサートホール

ピアノ:グレアム・ジョンソン

【プログラム】
シューベルト
 水鏡 D949
 冬の夕べ D938
 星 D939
 白鳥の歌 D957 より
  愛の便り 
  兵士の予感 
  春のあこがれ 
  セレナーデ 
  わが宿 
  遠い国で 
  別れ 
  アトラス 
  彼女の姿 
  漁師の娘 
  まち 
  海辺にて 
  影法師

2010年10月28日木曜日

牡丹亭千穐楽

坂東玉三郎さん、蘇州昆劇院の皆様方、22回にも及ぶ公演を無事終えられ おめでとうございます、ほんとうにお疲れさまでした。

そして ありがとうございました

今日も満席でした、やんごとない身分の方がみえているのかSPが2幕目まで左右の壁に立ってずっとお仕事をされていました。

坂東玉三郎さんの杜麗娘は相変わらず美しく朗々と唄い舞い踊りました、今日は3幕目幽媾の場面に見入ってしまいました、柳夢梅役の兪玖林さんと杜麗娘の坂東玉三郎さんの恋の歌と踊りにうっとりしました。

二人は水袖を優雅に振って踊りますが、一瞬 玉三郎さんの水袖が髪飾りに引っ掛かり、あっと思いましたが、優雅に髪をなおすしぐさで すぐに引っ掛かりを解きました、さすが坂東玉三郎さんです。

「毎日 玉三郎さんは恋におちるのね」とMargaret.

ほんとうに不思議なお話、
「夢と思って生きる人生」という石道姑、夢の世界に生きて現実には亡くなってしまう杜麗娘、あの世から夜な夜な訪れる美女を現実にまったく疑わない柳夢梅、最後には現実に結ばれるけれど その時々夢に現にいったいどういう関係の二人なの?とMargaretと話に花が咲いてしまったわ。

あぁ お楽しみが終わってしまったわね。。

2010年10月27日水曜日

とうとう明日は

とうとう明日は、

赤坂ACTシアターで行われている坂東玉三郎さんの「牡丹亭」の千穐楽。

いちにち いちにち と過ぎて 日が経つのは早いわね Margaret。

劇場で同じ時間・同じ空間を過ごせることがうれしいわ。

2010年10月25日月曜日

蘇州滄浪亭

滄浪亭(2009年11月撮影)の写真で牡丹亭を妄想すると・・

杜麗娘が春香とお庭をお散歩
ほんとうは春なんだから空気が違うわね


恋煩いの杜麗娘が物思いに耽って歩いたかも


こちらは柳夢梅のお散歩コース


坂東玉三郎さんの牡丹亭 離魂

牡丹亭のどの幕も見ごたえがあるけれど 「離魂」の幕は鬼気迫るものがある。

雨音が響く舞台では 杜麗娘の生命が消えてゆくさまを 坂東玉三郎さんがたっぷりと見せてくれる、春香役の沈国芳さんの目からは涙がながれ、客席からもすすり泣きが聞こえるのだ。

青春の只中にある杜麗娘が 青春の想いだけで死んでゆくとは・・
その想いを切々と唄いきる玉三郎さんがすばらしい。
(杜麗娘)
はるかなる空 月はいずくより湧く
玉杵 秋の空
誰によりてか薬ぬすみ
嫦娥をば奉ぜん
など西(あき)風の吹きて
夢のあとなき

人去りて逢い難き
神鬼の挑弄にあらず
悲しみは眉が根
胸のうちぞ痛む
(悶える)

中国古典文学大系53戯曲集下還魂記(岩城秀夫訳)81頁
第20幕 夭折を悼む より
今この時も玉三郎さんの歌声が響いていることでしょう、公演もあと3日を残すのみです。

2010年10月22日金曜日

今日のワンポイント

10月はスクールの新学期なのでテーマは基本。

にぎって(Grip)
ねらって(Aiming)
かまえて(Set up)
しせいととのえて(Posture)
よし!(Mental)と思ったら
「バック & スルー!」
ボールを右から左へ。
「ここらはささっとシンプルに片付けるように、コースへ行けば地形が変わるのでもっと難しいですよ~」

ビデオ機器を使ってチェック、首の付根の位置はキープしなくてはいけないのに左へずれる、なので 
テンプラなどなどでます、重心を下へ下へととりながら 右脇腹をググッと縮めてお腹の位置をそのままに回転させましょう、ですって。
なるほど。

ブックスイングドリル・・両手のひらに本を挟んで持ち
「バック」で右肩まえ(右手は甲側にたおれます)で斜めの位置、
「スルー」で左肩前、本は垂直に。

「家で練習できますよ~~!!」

2010年10月21日木曜日

牡丹亭に三世の縁

坂東玉三郎さんがカーテンコールの最後に高らかに歌った一節は

牡 丹 亭 上 三 生 路
む(ぼ?)た~んてぃんしゃんさんしゃん~~ろ~
(相思の人の相そむかずば)牡丹亭に三世の縁

三世は前世・現世・来世のことで 三世の縁とは「永遠に切れない縁(えにし)」のことだそうです、なんとロマンチックな。。

2010年10月20日水曜日

牡丹亭@赤坂ACTシアター

きれい!


お、おおきい!


前総理大臣鳩山氏よりお花


遊園・驚夢 つやめかしく
写真・離魂 ここまでやつれる?
幽媾 なまめかしくせまり
回生 しとやかにはればれと。
カーテンコールは3回、
スタンディングオベーション、
最後は演員で一節を合唱、
その後玉三郎さん一人高らかに「牡丹亭に三世の縁」と歌って〆、
あぁ楽しかった。。

2010年10月17日日曜日

上村松園展

東京国立近代美術館で今日まで行われた「上村松園展」に行きました、テレビで紹介されたせいか大変な人出でチケットを買うだけで40分も並びました。

優雅な美しい着物を手にとって その上質な絹の手触りが感じられるような日本絵画でした。精密・緻密なのにのびやかで 過剰でなく欠けているところもない、絵画を仕上げる集中力のすごさを感じました。

美人画の範疇?・・細部まで描き込まれているけれど写実でなくて、非常にデザイン化されていて 纏っている着物をとったらアングルのグランドオダリスクくらいデフォルメされてるように感じたわ。 
描かれている美しい女性たちは 頭が小さく手・足が長く7・8頭身はありそうで 女性なら誰もが憧れるファッション画にも見えて現実では会えない美人かなと思うわ。

一人!現実に3Dに上村松園の美人がいるわ Margaret、坂東玉三郎さんが演じる女性たちは「上村松園の世界」が具現化されたものに思えるの、眼で見る「上村松園の世界」だわ。

上村松園は中国の題材も描いていて ちょうど牡丹亭の公演中なので興味深く見たわ、題名は「楚蓮香」が2枚「梅下佳人」「楊貴妃」、楊貴妃は菩薩のようで静かな画面が香り立つように感じたわ、玉三郎さんの楊貴妃とは別物で、絵画と舞台の違いかシャープに迫るものがなかった。

蛍と親子を描いた小品「新蛍」がいつまでも心にのこる。

2010年10月16日土曜日

好!

秋晴れ@テラス@レストラン

2010年10月15日金曜日

今日のワンポイント

テーマは フェースをターゲットに直角に合わせること

2つ玉パター練習 50cmの間隔でボールを2つ並べ右のボールを左のボールに当てる、左のボールがまっすぐ転がればOK。

3つ玉パター練習 30cm間隔でボールを置き 玉突きさせましょう、3つ目のボールがまっすぐ転がればOK。

3つ玉の3つ目を上下どちらかに10cmくらいに置き2つ目を回転させて3つ目に中てましょう、中ればOK。

フェースを直角に中てることを意識してパターからドライバまで練習しましょう。


1ヶ月半ぶりのスクールでなんとスイングの振り方を忘れていた!・・でもみなさんと久しぶりで会えて一緒に汗を流せたことが嬉しかったわ。

2010年10月14日木曜日

清永安雄氏の写真集「古鎮残照」

図書館から清永安雄氏の写真集「古鎮残照」を借りてきた。

清永安雄氏は写真集「レスリー・チャンのすべて」を撮り下ろした写真家で この本は2004年~2005年にかけて中国の古い街々を記録した写真集だ。

古い街々を写しているけれど清永氏は「その一番下にある道(清永氏曰く)」そこに綿々と続いている時間と空間を とらえている。

特に香港の西の3つの村の写真たちは、中国の様式に西洋の様式が入ったショップハウスやイギリス中世の塔のような古いビルの写真で それはいままで見たことがなく とても興味をそそられて、そして 頁をめくって手が止まったの。

レスリー・チャンが金像奨最優秀主演男優賞を獲った映画「阿飛正傳(欲望の翼)」のなかで 軽快なラテンにのって阿飛レスリーとフィリピンヤクザとの大乱闘シーンがあるのだけれど、映画のなかではそこはフィリピンなので ロケ地もフィリピンのどこかと思っていたけれど、そのシーンにそっくりな天井の高い大食堂の写真を見たときに「あれっ??」と思ったわ、もしかしたら撮影は香港の近くだったのかも・・まぁよく似た建物はたくさんあるでしょうが。

もう一度 阿飛レスリーがすばらしい「阿飛正傳(欲望の翼)」を見てみよう。

2010年10月13日水曜日

「牡丹亭」感想つづき

坂東玉三郎さんがすばらしい!ことはもう書いたけれど、

蘇州昆劇院の演員の方々の演技が「確か」だと思ったわ、何が確かか確かでないかは素人の私には判らないけれど、映画「さらば、わが愛 覇王別姫」のなかで 舞台が終わったあと楽屋に訪ねてきた袁先生が小楼に向かって何歩歩いたか歩数を糾す場面があったけれど きっと昆劇でもそういった決まりがあるのだと思う。

歌舞伎と同じように「型」で演じながら 情感をきっちり見事に演じていくさまは 見ていてとても気持ちがよかった。

そして更に見事だったのは 坂東玉三郎さんが「型」を演じながらも すべてが柔らかく揺れて 流れるようだったこと。。

来週いっしょに観る「牡丹亭」を楽しみにしてるわ、見る眼の確かなMargaretの感想を教えてね。

2010年10月7日木曜日

牡丹亭プログラム


お気に入りのページ

2010年10月6日水曜日

牡丹亭東京公演初日



初日へいきました、入り口を入ると華やかなお花がたくさん届いていて、席はお客様でぎっしりでした、セレブな方もたくさん見えていました。

舞台は非常に完成度が高かった! いや完成+α だと思います。
ソプラノはらくらくやわらかで伸びがあって余裕でした、こんなにたくさん玉三郎さんが歌で表現してくれるなんてほんとうに贅沢で感激だわ Margaret、 400年前の世界が現代に蘇ったようだったし 玉三郎さんが表現するのは古いけれど新鮮な世界、たおやかでのびやかで美しいところは歌舞伎と同じだけれど。  

それぞれの幕・場の杜麗娘をじっくり観たわ。
杜麗娘を一生懸命演じているのではなくて、すでに杜麗娘そのもの、すばらしかった、とくに「写真」と「離魂」はみごとでした、どこまで進化し続ける玉三郎さんなのでしょう。どれほどすばらしい人なのかとまたまた感嘆して帰ってきたわ。
ほんとうに観なければもったいない。。
拍手は鳴り止まなくてカーテンコールは2回、微笑んでいた玉三郎さんが印象的だった。 

売店コーナーには写真集のような立派なプログラム、ポストカード、牡丹亭Tシャツ、エコバッグ、そのほかいろいろ・・牡丹亭あんぱん・クリームパンまであったっけ。

2010年10月5日火曜日

いよいよ明日は

明日は牡丹亭初日 無事開幕しますように。
吉祥文の蝙蝠


吉祥文の蝙蝠に孔雀に獅子(またはどらえもん)を添えて。


吉祥文のきっと牡丹

坂東玉三郎さんが語る牡丹亭の魅力

蘇州昆劇博物館模型から 昆曲演奏


2010年9月19日に放送された TBS BSテレビ「牡丹亭」特別番組のなかで 「表現者坂東玉三郎さんが牡丹亭に魅せられたほんとうの理由は?」という質問に坂東玉三郎さんは次のように答えていました。
ひじょうにこう 現実的でないものをひっぱる力・・ それでいて 作家(湯顕祖)がある意味 女形にあらゆる面を表現しろ というような書き方をしているんです。

恋をする前
恋をしている最中
その恋が終わったところ
恋が終わって自分がやつれてしまうところ
死んでしまうところ
初々しかったものがあの世に行って能動的になって幽霊として彼氏に会うところ
また無垢になって甦ってくるところ
と指を折って挙げていました。舞台で表現されるそれぞれの杜麗娘を観なくちゃ、それと 歌舞伎とは異なって7割が歌の舞台だそうで 昆曲の調べと玉三郎さんの歌も楽しみだわ。

2010年10月2日土曜日

湯顕祖の牡丹亭(55)

同里退思園モザイク「寿」


中国古典文学大系53戯曲集下還魂記(岩城秀夫訳)270~282頁
第55幕 団円 から

天子の御前に杜宝と柳夢梅が冠・袍・笏の姿で立ちます、しかし二人とも挨拶さえかわしません。そこへ杜麗娘が登場して舞踏します。柳夢梅は妻を見て喜びますが 父は幽霊がすっかり杜麗娘に化けているのだといいはります。

「人であれば影があり、また鬼は鏡を怖がるので試すように」との聖旨をうけて陳最良は奏上します、
杜麗娘には蹤(あと)もあり 影もございます。
確かに人身でございます。
このあと杜麗娘は前に死亡し後に蘇った事情を奏上し、柳夢梅もこれまでの経緯を奏上し、母甄氏もまた奏上します。そしてついに聖旨が下されます。
朕 仔細に麗娘の奏するところを聴くに、重生のこと疑いなし。(略)父子夫妻たがいに相認め、屋敷に帰りて婚姻いたせ(一同万歳を唱えて去る)
しかし父はまだ大声で泣く杜麗娘を幽霊だといいはり、あげくのはては「柳夢梅と別れて帰ったら、認めるとしよう」など・・(単に可愛い娘をとられたくないだけの駄々っ子になっています)杜麗娘はあまりのことに悶え倒れます、その時やっと父の口から「おお、麗娘。」と言葉がでます。

石道姑・春香がそろったところで 柳夢梅の旧友韓子才が再び聖旨を告げに来ます、『奇異を奏せしに拠り、勅もて団円を賜る(各々に封ぜられた官位は略)韓子才をして送りて宅院に帰らしむ』
(柳夢梅)
今よりのちは 牡丹亭の夢と影 ともに描かん

(杜麗娘)
南枝の君のおかげにて 北枝の花 暖をうけぬ
あまねく天が下 幽魂の情ある
誰かわが如くなる
婿殿と舅殿 仲良くしてくださいね、これで湯顕祖の牡丹亭還魂記55幕が終わります、あとは10月6日の坂東玉三郎さんの日中版牡丹亭の幕があくのを楽しみに待つことにしましょう。

蘇州滄浪亭モザイク(福につうじる蝙蝠の模様)