2010年8月29日日曜日

今日のワンポイント

50cmのパットを必ず入れるには、

目標とボールを結ぶ線に直角に構えて振る
振る とは シャフトの面・傾きを変えないこと

傾きにボードをあわせ シャフトを構え その上に(ボードに平行に)指示棒を置くと 私の振りは必ず指示棒に触れてしまう、ということは 向こうへ押しながら振っている ということ。
だから ヘッドのつけ根にあたることが多いのね。

宿題:スウィシュドリル
   クラブを逆さに持ち左前方で音がでるように素振り
   (右手で、左手で)

プロ野球試合

ラジオ番組「時泥棒」はプロ野球試合に盗まれてしまいましたねぇ・・

2010年8月28日土曜日

湯顕祖の牡丹亭(46)

同里嘉蔭堂から


中国古典文学大系53戯曲集下還魂記(岩城秀夫訳)215~219頁
第46幕 賊を屈す から

溜金王の李全から兵糧攻めにあっている杜宝のもとへ陳最良がやってきます、3年ぶりに合う互いの髪はすっかり白髪になっています。
陳最良から妻と侍女が殺されたと聞いた杜宝は大声で泣き倒れます。

そして 李全が妻の楊氏とふたり淮安城を欲しがっていること、
(杜宝は李全の妻楊氏がいるならばきっとこの囲みを解いてみせると笑います) 
また故郷南安にある杜麗娘の墓を柳夢梅が暴いて遺骨を池に捨てたことを聞きます。
杜宝(嘆息して)
娘の墓があばかれ、奥が難に遭うた。これこそ
未だ三尺の土に帰せずして 百年の身を保ち難く
既に三尺の土に帰して 百年の墳を保ち難し
というものじゃな。なんとも仕方のないことじゃ。
杜宝は李全に宛てた書面を陳最良に持たせ包囲を解くよう説得を頼みます。
書面を携え 行きて賊軍と和睦す
君が真心もて 賊を説きふせよ
寇盗奸雄なりとも かれ機を見て動かん
李全が囲みをといて、あなたを釈放したのをみれば、
意中はわかっておる。
杜宝はなかなかの人物ですね、悲しみに倒れても取り乱しません。

2010年8月24日火曜日

湯顕祖の牡丹亭(45)

中国古典文学大系53戯曲集下還魂記(岩城秀夫訳)211~214頁
第45幕 間諜 から

南安の梅花観で杜麗娘の墓が暴かれたことを杜麗娘の父杜宝に知らせようと 陳最良は淮城をめざしていますが 城は敵に包囲されていて近づくことができません、そこで裏の路地を行きますが敵に捕まってしまいます。

金軍の将李全は陳最良の話から杜宝には妻の甄氏とみまかった令嬢と侍女の春香がいることを知ります、李全はそれを利用して杜宝の戦意を削ごうと計略を思いつきます。
陳最良に前日殺した女の首を二つ見せ これは杜安撫の妻甄氏と侍女春香だといいます、そしてすぐにでも城に攻め入って杜安撫を殺すのだといいます。 驚いた陳最良は杜安撫に降伏を受け入れ城を明け渡すよう伝えに行きます。
(楊氏)
威風堂々の 溜金王を忘るるな
(李全・楊氏)
そちが行って杜安撫に申さば、
武を輝かし威を揚げ 降伏をうけいれんこと
なにかあらん
われ まことに 江山を占めんとするは
嘘いつわりにあらず(退場)

(陳最良)
極悪の強盗め、極悪の強盗め。
杜老夫人さまと春香どのを殺しおったとは。
どれ、城中へお知らせに参ろう。
同里退思園回廊の天井

2010年8月21日土曜日

誕生!中国文明 特別展

9月5日まで東京国立博物館平成館で『誕生!中国文明 特別展』が開かれています。
坂東玉三郎さんは特別展の応援団の一人だそうです。 そして 今日の読売新聞朝刊には 玉三郎さんが展覧会の作品「楽舞俑」(唐時代・701年)について寄せた文「女性のしぐさ 繊細に表現」が載っています。
展覧会を見に行かなくちゃ、Margaret一緒に行こう?

2010年8月19日木曜日

ボルネオ・鳥踊り

NHKのボルネオ探検の番組を見たわ、なつかしい、ロングハウスはそれなりにゆたかになっていて、昔 ダヤク族のカンポン(村)のロングハウスを訪ねたけれど その時でさえ 青年たちはナイキのスニーカーを履いていたし 秘境といっても実はかなり現代的だったわ、今日みたロングハウスには衛星放送のアンテナがいくつもついていたもの。

歓迎会で民族衣装を着飾って踊りも披露されていたけれど、彼らの神は鳥、頭に大きな角を持つホーンビル(犀鳥・サイチョウ)で 男性が神聖な鳥踊りを踊るのは有名。

昔 サラワクで部族の方と一緒にゴルフをラウンドしたとき イバン族の方がバーディをとったら なんとグリーン上で鳥踊りを舞ったのよ、バーディで鳥踊りなんてユーモアいっぱい、イバン族はその昔首狩もした勇壮な人たち、とても迫力があってびっくりしたのを思い出したわ。 

今日のワンポイント

忙しい日々をやり過ごし3週間振りの練習、雲が多く日差しがない分よかったし、体を動かすと気持ちが軽くなるわ。

目標の左10cmのあたりに振り抜くんですよー
構えがすべてゆるい、
自分のやり方を忘れている 
体の中心が左にずれる
シャフトで面をつくるよう意識して振りましょう
アプローチ:ストレイト⇒インに、ボール・芝の順に

ゴルフはたぶん なにからなにまでボールを打つ前に型にきっちりはめ込むことかしら、コースに行って確かめてみたいけれど、暇がなくなってしまった。。

2010年8月17日火曜日

湯顕祖の牡丹亭(44)

蘇州昆劇博物館の模型から


中国古典文学大系53戯曲集下還魂記(岩城秀夫訳)206~210頁
第44幕 さしせまる苦難 から

杜麗娘は合格の知らせを待っていますが 柳夢梅は受験に出かけたままの姿で戻り、淮揚に金の兵が攻めてきたので合格の宴は中止になったといいます、杜麗娘は淮揚にいる父母が心配でたまりません、柳夢梅に淮揚に行き両親の様子を見てきてほしいと頼みます。

むこうで杜麗娘の両親に会ったら回生のことをどのように話そうと二人で相談します、
(杜麗娘)
話さば妖のごとく 怪のごとくにして
父君はかたくなに 取りあわず肯うまじ
そう、よいことがございます。
わたくしの絵姿をお持ちになって下さいませ。
もし一幅の春容を見ば
二人のえにし 問わで叶うまじ
ただ説かれかし
天つ神の記されし 姻縁の定め
思いもかけず来り 忽ちに墓の戸を開けたりと

(柳夢梅)
われひたすらに望みしは 駟馬の車もて岳父の家
離魂の女と誇らかに 訪なわんことなりき
誰か思わんや
み親を尋ぬるに 戦のそばを行き
貧書生の身の 装束も整わざらんとは


柳夢梅は淮揚へ旅立ちます。

2010年8月15日日曜日

THE☆STAR の坂東玉三郎さん

NHKの番組「THE STAR」のなかで 「あの人のおかげで今の僕があるといっても過言ではない」 という市川海老蔵さんが坂東玉三郎さんについて語った言葉にうなってしまった。
真面目さ ストイックさ そして 玉三郎のお兄さんも おこがましいけれど どんどん変化されたような 気がしてました。

若い頃は 圧倒的な美しさ、今はさらにそういうものに対して 余裕 と 優美さ とか いい意味のゆるみ とか 昔よりもいい意味での強さとか そういうものが どんどん表に出るようになった。

稀な方ですよね、たぶん、今後 歌舞伎の歴史の中で坂東玉三郎のような女形は 出て こ な い
ああ「余裕」「優美」「ゆるみ」「強さ」、特に「強さ」は生の舞台を観て感じていたことだわ、私は「ART」を見ているのね。

2010年8月11日水曜日

湯顕祖の牡丹亭(43)

同里広場のレリーフ


中国古典文学大系53戯曲集下還魂記(岩城秀夫訳)200~205頁
第43幕 淮安の防禦 から

杜麗娘の父杜宝の治める淮安の城は李全軍一万により七重に包囲されていましたが 杜宝と敵軍の将李全は一騎打ちし 杜宝たちは包囲を衝いて入城します、城中の兵は一万三千、兵糧は半年分、李全は兵糧攻めにするつもりで やすやすと杜宝を入城させたのです。

楼上に集まった杜宝・文官一同
敵軍の雄叫び 
我が軍ひそと声なし
孤城に涙をそそぎ
ひそかに蒼天に祈る
杜宝が望む援軍は果たして来るのでしょうか。

2010年8月8日日曜日

湯顕祖の牡丹亭(42)

同里退思園モザイク 


中国古典文学大系53戯曲集下還魂記(岩城秀夫訳)195~199頁
第42幕 鎮台を移す から

淮揚を治める杜麗娘の父杜宝は 淮安に鎮台を移動するため舟出します、途中対岸を走る早馬の知らせで 李全率いる軍が淮安府に迫っているため陸路で急いで淮安へ向かうことになりました。
杜麗娘の母の甄氏は夫と一緒では危険なので 臨安(杜麗娘と柳夢梅がいる)へ向かうことになりました。
(甄氏(泣く)) 娘はみまかり わが身はただひとり 
         乱軍のなか夫と別る

(杜・甄)   なんの命夫命婦といわん 
        すべてこれ*鰥寡孤独
        生くると死すと 夢と書と

(甄氏)    年老いて生き残れる 二人の命 互に支えん

(杜宝)    わがいまの身は この地の軍の長ぞ

(甄氏)    君が身いたわれかし 眼に満つるは兵戈
         一人の儒者おわす
*鰥寡(かんか):やもめの意

2010年8月5日木曜日

暑中お見舞いもうしあげます

Margaret ごぶさたしていますが この暑さのなか お元気でしょうか?

シュールに暑く晴れ渡るこのごろ とつぜん悲しいことがありました。

暑い夏と花火の重さは いつになったら軽くなるのでしょう。

俳句をたくさん詠んでくれました。
黄水仙 日輪浴びて 燦々と

咲き誇る 木蓮 小鳥 寄せつけず

2010年8月1日日曜日

湯顕祖の牡丹亭(41)

蘇州滄浪亭から

中国古典文学大系53戯曲集下還魂記(岩城秀夫訳)189~194頁
第41幕 受験 から

柳夢梅は急いで受験会場に駆けつけますが試験に間に合いません、しかし なんと試験官は以前巡りあって旅費を賜った苗舜賓でした、その縁で無事試験を受け答案をだすことができました。試験問題と柳夢梅の答えは、
(苗舜賓)
近ごろ聞くに金兵境を犯し、惟だ和・戦・守の三策あり。
その便いかん。
(柳夢梅)
戦を表とし、守を裏とし、和は表裏の間にあります。
もし和議いたしますと、
  小朝廷 江南に辱しめられん
されば戦い、あるいは守るといたしますと、
  *鑾輿(らんよ)を請うて 中原に近づかしめん
(苗舜賓)
君が策略 帝王の憂をはらい
万言の策 乾坤の漏れを検べつくせり
・・
必ずやこの度こそ 状元に及第せん
互いに面識のあることを口には出しませんでした。
あとは及第の宴というところで、李全率いる軍が淮揚へ進軍してきます、淮揚を守るのは杜麗娘の父杜宝です。

*鑾輿(らんよ):鑾輿とは天子が乗る輿のこと。鑾はその輿につける鈴。(骨骨房主さんのページから引用しました)
同里嘉蔭堂モザイク 状元の証書が入ってるかも。