2013年10月4日金曜日

坂東玉三郎さんの水の精@プレリュード

日本舞踊とオーケストラ
2013年10月3日 東京文化会館大ホール
プレリュード(沈める寺)

玉三郎さんのお役はセイレンやローレライのようにその魅力に囚われた者を破滅させてしまう「水の精」らしいのだけれど、水の精というよりは やはり水の女神さまにしかみえない、
ポニーテールを長く結った女神さま。
登場は下手薄絹のむこうから
やわらかくうごく指が 手が・・長い!
やわらかにうごく腕が・・・長い!
肩から・・いや肩甲骨から・・・
いや もう 明治大学リバティーアカデミーの講義でなんと仰っていたろう
ようするに腰から?指先に表現されるのよ 「水」が。
京都賞授賞会場のVTRでみた白鳥の羽ばたきを思い出したわ、でも今回は水の柔らかさ、まとわりつくような重さが表現されるの。

ドレスはアマテラスに似ていますが 色はすばらしいブルーの染です、ブルーがとてもよくお似合いです、ドレスのウェストから裾へ水のさざ波がとりつけられています、服の名称がわからない、ギャザーではないし・・衣装もよくみてみたい。。
ドレスの裾をはらうのは歌舞伎の所作のようだったわ。

玉三郎さんはほんとうに異界が似合う、天守物語の富姫、海神別荘の美女(海で暮らすでしょう)、高野聖の婦人、将門の滝夜叉姫に やはり湖の底で暮らしている夜叉が池の白雪姫、忘れてならない蓬莱宮の楊貴妃などなど。。 

生のオーケストラに生の舞台!
あぁ すばらしかった。。
至福
眼福

テレビカメラが入っていたのできっといつか放送されるかしら?
歌舞伎座なら舞台写真を購入できるけれど・・・舞台写真がほしい。

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