2015年11月23日月曜日

石庭の夢

休日は朝寝坊ができるのでうれしい、たっぷり寝ると夢が見られるから。
そのままずっと夢を見続けていられるように・・ 目を閉じていた。

向こうは 和室にそって長くピカピカに磨かれた廊下がのびている、そちらには行かず、ホールで次の催しを待っていると 背後の暗い窓が急に明るくなり外の景色が目に飛び込んできた。

そこは奥行のある広い庭で 催しの主催者が設えた庭だそう、
石が敷き詰められただけの庭で 中央に横長の巨石が置かれている、
何の石だろう 黒味を帯びて 成形されてないように見えるけれど ほんとうは計算して緻密に造り上げられているのかもしれない、大きなおおきな岩だ。

庭は山のがれ場のように自然の石が敷き詰められている、これも緻密に計算された大きさの石なのだわ、じゃりのように丸い小さな石はなくて・・ 少なくともグラインダーで磨かれたような石はひとつもない。 こちらもあちらも黒と灰色のグラデーションの世界だけれど 光が満ちているのがわかる。

庭は向こうに行くにつれ下がっていて はるか向こうはアールのついた石垣のようになっている、そこに清水が湧きだして線をひいているのがみえる、あれ ここは 深山幽谷?と思いきや その向こうを人が歩いているのだから 街の中なのねと気付く。 窪地にはひとつふたつ柔らかそうな緑草が風になびいている。

隣の婦人は質問する、どうやってあの巨石を運び入れたのか、
ええ 私が運ばせました
この庭のデザインは
ええ 私が考えて 造らせました

私はただ眺めているだけ、 素敵な「石庭」だった。。

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