2016年6月30日木曜日

イリュミナシオン@ボストリッジ

2016.6.8 東京文化会館
2016.6.9 サントリーホール
東京都交響楽団
指揮:大野和士
ブリテン:歌劇「ピーター・グライムズ」より
      「四つの海の間奏曲」 op33a
ブリテン:イリュミナシオン op.18
ドビュッシー:《夜想曲》より
スクリャービン:法悦の詩 op.54 (交響曲4番)

ボストリッジさまはプログラム2番目のイリュミナシオンを歌いました。
来日してくださる機会には必ず聴きに行こうと思っていたので幸せでした。
19世紀のフランスの詩人 アルチュール・ランボーの詩集「イリュミナシオン」から ブリテンは9つの詩を選んで曲をつけました。

ファンファーレ
都市
断章
古代彫像
王位
海の絵
(間奏曲 ファンファーレの繰り返し)
美しい存在
客寄せ道化(パラード)
出発
   (パンフレット月刊都響2016.6より)

予習不足で充分堪能することができなかったのを 今になって後悔しています、予習は必要、特にボストリッジさまを聴きにいくときは・・
半獣神(パーン)を描いた4曲目の「古代彫像」はすばらしくロマンチックな旋律です、
今になって解りやすい翻訳をネットで見つけ「イリュミナシオン」を聴きなおしています、まるで9幕のお芝居を見るようです。
「古代彫像」にしても「美しい存在」にしてもランボーの詩が・・若さが溢れんばかり・・ブリテンもボストリッジもそこをなんと美しい旋律と抑揚のきいた歌声で表現するのでしょう。
「美しい存在」の前の「間奏曲」がすばらしい。
最後の「出発」もとてもすてきです。
9.出発
十分に見た、幻影はどこの空にもあった。
十分に得た。夕べに、日差しのなかで、どんな時にも、都会の〈喧騒〉。
十分に知った。いくたびもの生活の休止。―おお、〈喧騒〉と〈幻想〉!
新しい愛情とざわめきに包まれての出発!
  アルチュール・ランボー 歌詞対訳/中地義和
  (パンフレット月刊都響2016.6より)
燕尾服がとてもお似合いのボストリッジさま 一夜目は髪をなでつけオールバックでご登場、二夜目はサラサラの髪でした。
サイン会に「イリュミナシオン」のCDを忘れたので シューベルトのCDを購入し、盤面にサインをしていただきました、サンキュッ!とボストリッジさまに言われました、素敵な声でした。

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