2019年1月8日火曜日

阿古屋@十二月大歌舞伎2018

歌舞伎座 夜の部 檀浦兜軍記 阿古屋
 2018.12.3 遊君阿古屋 坂東玉三郎
 2018.12.12 遊君阿古屋 中村梅枝 
         岩永左衛門 坂東玉三郎
 2018.12.15 遊君阿古屋 中村児太郎
         岩永左衛門 坂東玉三郎
 2018.12.24 遊君阿古屋 坂東玉三郎
 
 秩父庄司重忠 坂東彦三郎
 榛沢六郎成清 坂東亀蔵
 浄瑠璃 竹本愛太夫
 三味線 杵屋勝国

十二月大歌舞伎に四日も足を運びました、玉三郎さんの阿古屋はもちろん梅枝さん児太郎さんの遊君阿古屋と玉三郎さんの岩永左衛門をみるためです。

玉三郎さんの阿古屋は 役者と同じ空間でその芸を直に観て聴くことができるので ただただその時間を受け止めるというか 浴びるという幸福感に包まれました。
秩父庄司重忠のようにそっと目を閉じて耳だけで華麗な邦楽の世界を感じたり、そっと目をあけて豪奢な遊君阿古屋を眺めたり その時間を充分に長く味わうことができてしあわせでした。

私にとって阿古屋の演奏は科のあるなしを聴くというよりは 玉三郎さんの無心な澄んだ音の広がりを感じることが なるほど結果的に物語そのものなのねと思うのでした。

梅枝さん 児太郎さん お二人の三曲(箏・三味線・胡弓)の完成度に驚きました、日々の鍛錬の成果ですね、頼もしいです。

玉三郎さんの岩永左衛門はオペラグラスでその目に集中し過ぎてこちらの目が乾いてしまいました、そして裃をつけた玉三郎さんはやはり大きい 背が高いのだと改めて思いました、玉三郎さんの人形振りで岩永左衛門をみることができて今月のなんと見せ場の多いこと たっぶり楽しみました。

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