2010年5月17日月曜日

坂東玉三郎さんの朗読 海神別荘

Margaretは朗読を聴きに行ったことある? 私は運転中にたまたまラジオの朗読を聞いて引き込まれ本を購入したことがあるくらい。

泉鏡花の原作を読んで 昨年7月に坂東玉三郎さんが美女を演じた歌舞伎「海神別荘」を観たけれど 今回チケットを買って出かけようと思ったのは玉三郎さんの「沖の僧都」を聴きたかったから。

たぶん朗読会は平坦で地味だろうと勝手に想像していたけれどとんでもないことだったわ。
玉三郎さんは公子・沖の僧都・美女・博士・侍女など登場人物を声色で読みわけ 究極のラブストーリーを語ってくださいました。

朗読の前の玉三郎さんのお話で物語の前半はそれほど気にしなくていいとおっしゃったと思う、あれだけの量の僧都の言葉を玉三郎さんはいともかんたんにするすると読まれた。なるほど。

それよりも公子!
歌舞伎座で美女はもう知っているけれど玉三郎さんの気品あふれる公子はすばらしい、明るく軽くいかにもさわやかな公子から深く低く強大な公子まで、海神の世界がより深くわかったわ。。

朝川朋之さんのハープの旋律は玉三郎さんの世界と一体となってホールの空間を満たしたわ。今も海底のどこかに海神別荘はあって美女と公子や僧都たちが暮らしていると思う、この世でもなくあの世でもないどこか別の次元で。

坂東玉三郎さんは夜叉ヶ池・海神別荘・天守物語は三部作とおっしゃっていたから、いつか「夜叉ヶ池」の朗読を聴けるかしら、イグアスの滝にまでロケした大作「夜叉ヶ池」にぞっこんなChristinaは玉三郎さんが語る「夜叉ヶ池」を聴きたいと願っているわ。

(前半 朗読のスピードとト書きを読むスピードが合わないのか数回流れが止まるように思えたけれど あれは意図的なもの?だってほんとうによく口が回る、走る・・いや たたみかける玉三郎さんだから) 

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