2011年7月27日水曜日

ガルボのラブレター@ホスト・坂東玉三郎さん

NHKBS「北欧スペシャル ガルボのラブレター」を見た。
一人の女優の書いた手紙を読み解いて その人生を語ってくれて とてもおもしろかった、いい番組だったわ。

坂東玉三郎さんが持っているガルボの写真集の「グレタ・ガルボ」がほんとうにきれいで 美しいなめらかな大理石の彫刻のようだったわ、その美しい女優になるまでの生い立ちを ガルボが見たであろう風景、生家や教会や遊び場、海のみえる街並を玉三郎さんが歩いて見せてくれる。

それからは少し重かったわ。。
ガルボはスウェーデン映画の重鎮スティレル監督に見出されてハリウッドに渡り大成功する。
スティレルはなんとかガルボの美しさを理解させようと カメラテストをしてガルボの存在感をハリウッドに認めさせたというわ、「スター」は舞台にあがった瞬間 カメラを通した瞬間に 陰影の濃さが増して空間が広がりオーラが輝くもの。。

しかし理解者であったスティレルはハリウッド映画界と衝突し ガルボを置いて失意のうちに帰国してしまう、残されたガルボは孤独だったでしょう。

玉三郎さんが読むガルボの手紙は時が進むにつれて憂鬱な言葉が並び痛々しい・・そしてついに36歳でガルボは映画界を引退してしまう。

なにはともあれ 天寿をまっとうされたことに拍手を贈りたい、太い芯を持つ人にみえる、ガルボ自身「身の置き方をミステリアスにしたことが隠遁生活につながってしまった」と言っていたらしい、番組のなかで関係者がそのように話していた。

引退してから亡くなるまでの50年近く ガルボは楽しんで生きたのではないかしら、六世中村歌右衛門さんに夢中になったくらいですもの。

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