2012年10月28日藝大奏楽堂で能「隅田川」とブリテン作曲の教会オペラ「カーリュー・リヴァー」を観ました。
字幕があるので理解できますが 抑制された動きの能を鑑賞するには集中力と想像力をフルに働かせなくてはいけません、舞と 唄や鼓 笛で創りだされるものに圧倒されます。
とくに祈りの場面は 声明というのでしょうか 「南無阿弥陀仏」の念仏が力強く響き 狂女の捜し求めていた梅若丸(霊・声のみ)の高く澄み切った「南無阿弥陀仏」の声が呼応する場面ですべてが解放されるような気持ちになります。
ブリテンは日本に来日したおりに能の「隅田川」をみて感銘をうけ この物語をキリスト教の教会オペラに作曲したそうです、教会オペラ?は初耳でしたが 鑑賞して これこそ教会オペラなのだととてもよくわかりました、祈りがテーマなんですもの。
カーリュー・リヴァーの旋律は川の流れです、流れにそって登場人物がそれぞれ物語り 塚に向かって「祈り」を奉げます、ボーイソプラノがとても美しい少年(スピリット)が歌いながら登場してくる場面では涙がとまりませんでした。。これがキリストの奇跡というもの??
ブリテンはすごい人・・ 芸術家としての彼の力量に感動したのでした。
ただひたすらにこころのなかで祈ろう
いま そのようにおもう
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