2012年11月19日月曜日

林英哲「七つの輪具」

2012年11月17日(土) 17:30
サントリーホール

林英哲ソロ活動30周年記念スペシャル
「七つの輪具~Seven Rings」

曲目
「五つの光景」
「三つ舞~Five Rings版」
「海の豊饒」
「モノクローム」
 (休憩)
「天真北斗」
「宴2012」

プログラムより
タイトルの「輪具」というのは二十五年前、独奏(独走)をはじめた初期に一人きりでやったライヴ演奏の題名で、闘いのりんぐ(格闘場)や円環する宇宙という意味を込めた私の造語です。
  (中略)
私にとって太鼓の独奏を仕事にするということは、誰も踏み入らない荒野を一人でほふく前進するようなもので、
  (中略)
「輪具」で共通しているのは、ゲストなし、太鼓と鼓手の素の体技だけで演奏を通すことです。
演奏はどの曲もすばらしい。 2012年2月世田谷パブリックシアターのコンサート「五輪具」で音の不思議をこの耳で聞いた曲は「天真北斗」ではなく「モノクローム」だったと遅まきながら知る。

「モノクローム」がひきおこす圧倒的な音は 世田谷パブリックシアターでは「地獄の阿鼻叫喚から天上の包容へ」と聞こえたけれど サントリーホールのそれは「重厚ながら柔らかく深い何万人もの合唱から一人のクリアな声楽へ」のようだった。 
演奏される劇場によって音色が違うのね、ほんとうに不思議な曲、そのように聞かせてくれる演奏者の技量がすばらしい。

休憩時に本を購入、
  「林英哲 太鼓日月
  -独走の軌跡-」
  2012年11月10日発売 講談社刊
そしてお疲れでしょうに公演終了後にはサイン会があり 本にサインをいただきました。

これからも機会があれば聴きに行きます、音の不思議を。

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