2016年7月21日木曜日

二つの半跏思惟像@特別展ほほえみの御仏

五月終りの韓国旅行で見ることができなかったふたつの半跏思惟像(韓国と日本の国宝)の展覧会が7月10日まで東京国立博物館であったので行ってきました。

広い部屋に二体だけの展示でした、人の輪に混じって何周もしました、奈良中宮寺の半跏思惟像(木造・彩色)は「慈愛」そのものを感じました。
飛鳥時代7世紀に制作されてからこの21世紀まで 変わることなく溢れる「慈愛」に包まれて像が浮いてやってきたように思えました、特に床に触れるか触れないかのようにおろされた左足 その足指はわずかに上に反っていて・・ 何だろう左足にひどく感じ入りました。

時を超えている! 浮いてここに有る! どこもかしこも得も言われぬ曲線です。

右頬に置いているのか、右頬を指しているのか 考えを纏めるためにふと頬に触れたのか 右手中指もまた すばらしい! 指と頬が接着しているのか いないのか・・ 何周も周って見てしまいました、たぶん 接着している。。


韓国の国宝 三国時代6世紀に制作された半跏思惟像は銅造・鍍金ということもあるのでしょう すっきり通った鼻筋など非常に理性的に落ち着いて思索しているように感じられました。

東京国立博物館
日韓国交正常化50周年記念
特別展 ほほえみの御仏
― 二つの半跏思惟像 ―
2016年7月7日 鑑賞

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