2015年1月29日木曜日

女物狂@横浜能楽堂

2015.1.17 
横浜能楽堂・伝統組踊保存会提携公演
能の五番 朝薫の五番
能 桜川
組踊 女物狂

「能の五番 朝薫の五番」から一年に一番づつ能と組踊の公演が催されます、
2016年 「羽衣」と「銘苅子」
2017年 「生贄」と「孝行の巻」
2018年 「放下僧」と「二童敵討」
2019年 「道成寺」と「執心鐘入」
(う~む、先は長い・・たのしみだけれどその時自分がどんな環境にあるかわからないなぁ)

沖縄まで行かなくても 組踊の踊り手新垣悟さんをみることができるせっかくの機会なので横浜能楽堂まででかけました、能舞台とお能をみるのは初めてです。
新垣悟さんのお役は「女物狂」のなかで お触書を読み上げて人盗人を捕える小僧さんの役で 私にとってはなかなかに美味しい役だとおもいました、すがすがしい!お姿を拝見できて行ったかいがありました。

能は予習が大事ですね、能舞台で演じられるほとんどを恥ずかしながら鑑賞?理解?できませんでした。。筋を追うことはできましたがプログラムに書かれていたすばらしさはまたの機会に ということで、以下プログラムから 能「桜川」の成立 法政大学名誉教授 西野春雄 さんの文章を引用します。
(前略)
後場は桜の名所桜川のほとりに、美しい掬い網を担げた狂女を登場させ、散る桜に我が子を重ね、「網ノ段」を頂点として、流水に浮く花びらを掬い興じる遊興の姿を、愛惜の情を、季節感豊かに描き出す。桜木・木の花開耶姫(さくやひめ)・花の柵(しがらみ)・花鬘(かずら)・糸桜・樺桜・桜魚(さくらいお)・吉野と、桜の一点にすべて所縁の言葉を集中させ、趣向を凝らし、丁寧に作られている。花が愛し子か、愛し子が花か、うららかな春の川辺に、落花の風情も美しく狂う「桜川」は、世阿弥が『三道』で言う「作り能(創作能)」とみて間違いあるまい。(後略)

歌舞伎でしたら大道具さんが目を見張るような舞台を造ってくれるとおもうのですが、残念ながら衣装と面と謡いと舞だけ(すみません、勉強不足です)で今回自分の頭の中にすばらしい桜の世界を作り出すことができませんでした。

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