2015年7月4日土曜日

お富さん@与話情浮名横櫛

坂東玉三郎さんの歌舞伎の舞台はずいぶん久しぶりです。

5月末に藝大奏楽堂で行われた「色舞奏」の催しのなかで ベルリン・フィル シャルーン・アンサンブルの奏でる音楽にのって 玉三郎さんは舞われました。
Margaret 曰く 「最先端の芸術表現だわ!」のとおり すばらしい舞台でした・・ 

松下功さん作曲の「海へ、そして夢に」では ジャパンブルーの大きな大きな絹布を頭に覆い 下手から登場したときは まさしく 「怖ろしい大波」を思い、続く舞では穏やかな海に太陽の光が射すようなシーンを思いました、「慈悲」「寛容」「観音様」などが頭に浮かびました。

ラフマニノフのチェロソナタ19‐3では 「命」を思いました。 美しい音楽に包まれた愛おしい「命」です、ピアノもチェロもホールに響き渡りすばらしい舞台でした。

そして ひと月たって 歌舞伎座の舞台で 今日は昼の部の「与話情浮名横櫛」をみました、春の浜辺で与三郎と見つめ合い恋に落ちるお富、波瀾万丈のその後 妾宅で艶やかに暮らすお富、小紋や縞の着物が似合い 黒髪の横に挿した櫛、煙草の扱いやお化粧、台詞などなど お富の風情に憧れてしまいます。。

久しぶりの舞台 とても楽しかったです。

0 件のコメント: