2016年9月1日木曜日

林英哲さんのお話@「国立劇場と日本の太鼓」

2016.8.23
国立劇場第60回伝統芸能サロン
「国立劇場と日本の太鼓」
講師 林英哲

真っ白なシャツにグレーのきちんとしたベスト 黒のパンツと暑い日でしたがモノクロの装いで涼し気に少年のように登場しました、あの力強い力こぶはどこにあるのだろうと思いました。

1979年に鬼太鼓座座員として 国立劇場「日本の太鼓(太鼓と祭囃子)」の舞台で演奏してからこれまで 国立劇場の節目節目に演奏してこられ、近くでは千響3部作「空海千響」「大地千響」「人智千響」を演奏し大評判になったそうです、そして 今月24日25日には開場50周年記念特別企画として「日本の太鼓」公演が行われ そのなかでソロで舞台に立つそうです。
9月24日
鶴の寿  藤舎呂英連中
八丈太鼓  八丈太鼓の会
尾張新次郎太鼓  尾張新次郎太鼓保存会
石見神楽 大蛇  谷住郷神楽社中
千年の寡黙  林英哲ソロ
七星  林英哲・英哲風雲の会

9月25日
鶴の寿  藤舎呂英連中
佐原囃子  あらく囃子連
気仙町けんか七夕太鼓   気仙町けんか七夕保存会
沖縄エイサー  琉球國祭り太鼓
千年の寡黙  林英哲ソロ
七星  林英哲・英哲風雲の会
八丈島の太鼓 尾張の太鼓 石見神楽 佐原の囃子 気仙町の太鼓 沖縄エイサー など どれも初めて耳にするものばかりで 土地土地を訪ねなくても聴けるので チケットを購入しました、楽しみです。

お話は古い鬼太鼓座の公演のVTRや 山口小夜子さんをゲストに迎えた舞台の映像など これまでの舞台のハイライトを見せていただきながら説明を聞きました。とても興味深く面白かったです。

民俗芸能 郷土芸能として土地土地に伝えられてきた太鼓芸能を学び組み立てなおして今日の太鼓芸能となっていることなど 秩父の屋台囃子を例にとってよくわかるようにお話してくださいました。
もともとは集団で揃って打つ形態ではなかったこと、原型は土地に伝わるリズム しかし演奏は打ち手の即興、打ち手の個性であること、それを教わり譜面に起こし曲にしていったのが林英哲さんであったこと また 舞台用にショーアップしたのが 鬼太鼓座を率いたかの主宰者で 舞台上での衣裳(褌)や打つスタイルはすべて新しく創られたものだということ、とくに当時の鬼太鼓座は「伝統芸能」というよりは70年代の「革新」「反体制」が原点にあったのだということをお話を聞くまで知りませんでした。

望んで来た道ではないと仰る英哲さんですが これまで謙虚に続けてこられ 熱いファンに喜びを与えつづけていること自体「天才」なのだわと思いました。

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