2018年2月22日木曜日

花筐 筐之伝@観世流

2018.2.10
国立能楽堂
花筐 筐之伝
シテ照日の前 武田志房
子方継体天皇 清水義久
ワキ臣下   福王茂十郎

今月の国立能楽堂では「近代絵画と能」と題して 上村松園の「花がたみ」から能「花筐」、下村観山の「熊野御前花見」から能「熊野」がラインナップされていました、2010年東京国立近代美術館の上村松園展の「花がたみ」を観ていたこともあって能楽堂へ出かけました。
能楽堂2018年2月プログラムより
上村松園「花がたみ」(右)
能の前に小林健二さんの解説があり上村松園の「花がたみ」と能の「花筐」は違う印象を持つでしょうとお話がありました。
松園の画は病院にまで行きスケッチを重ねたこと しかし能「花筐」では 狂女といっても外観だけでほんとうは理性的な女性なのではないかということでした。
能は 花筐(寵愛を受けていたが別れのかたみとしていただいたもの)を月日が経って再会した折に差し出して寵愛を取り戻したというお話でした。
能の照日の前には松園の狂女のイメージはありませんでした。なるほど。。
上村松園の想い・表現に強い力があるのね、「狂女」が前面・全面にでていて画に迫力がありましたもの。画のほうを先に観てしまったのでね その印象が強いのね。
ところどころ意識が飛んでいて(うとうと)もう一度機会があったら観なくては。

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