2018.7.7
国立能楽堂
能 山姥 宝生流
前シテ/女 金井雄資 面:曲見(しゃくみ)
後シテ/山姥 金井雄資 面:山姥(やまんば)
ツレ 百万山姥 高橋憲正 面:小面(こおもて)
ワキ 従者 宝生欣哉
笛 竹市 学
小鼓 成田 達志
大鼓 亀井 広忠
2回目の山姥鑑賞です、だいたい同じと思っていたのですが唐織は鳥の子色の地に雅楽の火焔太鼓の三つ巴 二つ巴 牡丹文様がちらしてあり 袴は黒地に大き目の金のダイナミックな稲妻文様で自然の大きさ力強さを感じました。
髪は長いとはいえない蓬白髪で面は山姥でしたが なぜだかより幽鬼に近い精神性を感じました。
初めて山姥を見たときは大自然の山神を感じ、そのとき「輪廻を離れぬ妄執の雲の、塵積もって山姥となれる、鬼女が有様」の「輪廻を離れぬ妄執」がちょっと解らなかったのです、今回は山姥というより鬼女の妄執を少しは感じられたかな。
けれどずっと「輪廻を離れぬ妄執」でいまでも山廻りをしているのかしら、大自然の春・花・秋・月・冬・雪の美しさだけが山姥を癒すのかしら、いやきっと癒しなど求めてはいないわね 大自然が山姥そのものなのだから。
機会があったらまた見に行こう。
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