2018年10月23日火曜日

能 自然居士 古式 @観世流

2018.10.19
国立能楽堂
自然居士じねんこじ古式こしき
観世流
シテ 自然居士 観世清和
子方 童女   谷本康介
ワキ 人商人  森 常好
ワキツレ 人商人 舘田善博
笛  一噌隆之
小鼓 観世新九郎
大鼓 亀井広忠

説法が得意で人気のある美青年の自然居士が踊りをつくして 人買いに捕らわれた童女を救うお話でした。
能 自然居士も能面「喝食かっしき」もはじめてです、解説によれば能面「喝食」は観世流に伝わるとても古い面だそうです、時間を経ているせいか面の色が青みがかっていて江戸時代のお雛様のような細面で切れ長の目鼻立ちでした、でも横顔はふっくら少し受け口でいかにも若い青年で素敵でした。
烏帽子をつけた舞 船の由来を説く舞 数珠を簓ササラに見立てて舞う「簓の段」「鞨鼓」をつけた舞とたっぷり舞を楽しめます。
装束も青年らしい色合い(色を言葉で表すのはむずかしい・・ブルーグレーがかったブルーと黄色系の袴?)でした。
面白かったです。
古式というのは解説によると省かれることが多い自然居士の説法のところが加わっているのだそうです。
シテ 夫(それ)一代の教法は、五時八教をつくり、教内教外を分かたれたり。・・(中略)・かように思ひしより自然心得、今は山深きすみかを出て、かかる物狂ひとなり。
地謡 花洛の塵に交わり、かくかの波に裳裾をぬらし、・(中略)・・吹く風の寒き山とて入る月に、指をさしても求め難きは、つながぬ月日なりけりや、つながぬ月日なりけり。

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