2010年3月24日水曜日

湯顕祖の牡丹亭(18)

蘇州同里退思園の中庭


中国古典文学大系53戯曲集下還魂記(岩城秀夫訳)71頁
第18幕 邪病の診察 から

恋煩いですっかり弱ってしまった杜麗娘のところへ陳最良が診察に、そして石道姑が祈祷に訪れますが杜麗娘は歎きます。
情は骨の髄まで入りて
鍼もとどきがたからん
病は煙花にかくれ
いかで薬の効かんや
杜麗娘は陳最良と石道姑とともに
病める身に
驚きと疑いはよからず
しばし憩えかし
思いわずらうをやめよ
と唱うのみです。ほんとうにこうも弱ってしまってはどうしたら・・
庭園の緑さえ病身には強すぎるでしょうか。。

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