2011年4月1日金曜日

世にも稀なる趣向の奇蹟


写真集「慶 レスリー イン・チャイナ」から


レイ・ブラッドベリの小説に「世にも稀なる趣向の奇蹟」という短編がある。
(ハヤカワ文庫「よろこびの機械」P195~219)
世にも稀なる趣向の奇蹟
氷の洞のある
日光かがやく歓楽のドーム!
二人のバイカーが黄金の夕暮れ時に砂漠地帯の突き出た半島のような切っ先から砂漠を見下ろしていると そこに揺らぎながら蜃気楼が現れる。

どうやら 蜃気楼の景色はそこに立つ人の想いで形作られるようで 人々がやって来ては それぞれ遠くに見える蜃気楼に満足して帰っていくというお話だった。

今日4月1日はレスリー・チャン張國榮が亡くなって8回目の命日、できることなら蜃気楼が現れるというそんな場所に立って「世にも稀なる趣向の奇蹟」を見てみたい。。

今日は花を活け香を焚いてレスリー・チャン張國榮の冥福を祈ります。

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