地の利に恵まれない南座の公演、東京ならばぜったいにもう一度見たわ。
なぜって これまで観てきた玉三郎さんの演目とどこか受ける印象が違っていて それが 何なのか掴みきれなかったの、たぶん 京都まで出かけるのにいろいろなことをこなさなくてはならず、新幹線のなかと昼食をとりながら久しぶりに会う友と楽しく会話したせいで 南座の席についてほっと気がゆるんだからかしら。
暗いすっぽんから滝夜叉姫が現れ、ゆらゆらゆれるほんものの二本の蝋燭の火が玉三郎さんの衣裳に燃え移ったらどうしよう などと仕様もないことが気になって気になって・・蝋燭の炎に集中してどうする!辛い。。
「関の扉」のときは明るく美しい小野小町姫から入るけれど 将門の滝夜叉姫は最初から この世のものではない雰囲気、それにいつもとても女性よりしとやかな玉三郎さんが とても強く男性的に思えて たとえば ギリシア神話の堂々とした立派で逞しい女神のような印象なの、見る者を石に変えてしまうメデューサのようにも。。
光圀と闘う場面も迫力があって・・つい先日 王朝の女人を観たばかりなのに まったく違う女性なのよ Margaret、すごいわね 玉三郎さんて、もう一度 一から十まで味わって見たいわ。
0 件のコメント:
コメントを投稿