2012年2月18日土曜日

ベニスに死す(ニュープリント版)

坂東玉三郎さんがニュープリント版の「ベニスに死す」のパンフレットに文章を寄せているのよ とMargaretに教えてもらって読んでから どうしてももう一度映画を見たくなったのと そのパンフレットがほしくなって映画館まで出掛けたわ。 

発車寸前の電車の扉からMargaretがすべりこんできて、一緒に行ったわ。
Margaretは「ベニスに死す」のことならなんでも知っていて 原作のこと、訳のこと、映画についてのあれこれをいろいろ教えてくれたわ、ありがとう。

何十年も前に見た「ベニスに死す」は疫病が蔓延していくベニスがただ恐ろしくて・・時を経て 場面ごと、表情ごと、アシェンバッハの気持ちをたどることができたわ、タジオの美しさといったら・・まだまだこどもにみえる、なんども振り返っては合う視線、おののいてしまうくらいうつくしい。。

エスメラルダ号がベニスにやってくる場面もすてきだし、音楽はもちろん、最後のギリシア彫刻のように手をのばすタジオを逆光にとらえてアシェンバッハが亡くなっていくシーンまで どのシーンも素晴らしかったわ、玉三郎さんが「永遠の距離」と書いていたその意味を十分に味わったわ。。

帰りにパンフレットと葉書を購入、名作でした。

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