2012年2月1日水曜日

行徳往復

4年以内に東京直下型地震がおきる確率が70%といわれていて 厳寒の夜の外出でもあるし 行徳も遠いので ペットボトル 非常食になりそうなおやつ 歩きやすい靴 防寒具ととりそろえて 少し覚悟して 坂東玉三郎朗読公演 「泉鏡花・幻想の世界」へ出かけたわ。
昼間は風もなく穏やかな日だったのに 夜行徳の駅を下りるとパラパラと雪が舞っているではありませんか、地理にも不案内なので人の後を追いながら会場までたどり着きました。

朗読公演はとても贅沢だったわ、玉三郎さん自ら物語を読んでくれるなんてとても贅沢よね、朝川朋之さんの美しいハープの演奏がとても効果的、富姫の打掛が飾られた舞台は 深い森にも 深い海底にも 暗い天守にもみえる照明と造作で 玉三郎さんは何から何まで真っ白でまとめられたいでたち(プリンス!)で現れました。

朗読が始まって 突然ハープの音楽がマーラー5番のアダージェットに聞こえてきて、玉三郎さんが リドの浜辺で椅子に腰かけている白い服のアシェンバッハに見えてしまいました、それはつい先日 Margaretがニュープリント版「ベニスに死す」の再公開映画をみてきて そこで買ったパンフレット (玉三郎さんが「永遠の距離」という文章を寄せている) を貸してくれて読んだからだわ、私の頭のなかの玉三郎さんのアシェンバッハはとてもよかったわ(脳内妄想許して)。
そうそう ボストリッジがブリテンのオペラ「ベニスに死す」でアシェンバッハ役で歌っているのよ、写真をネットで見たことがあるわ。

0 件のコメント: