2010年4月12日月曜日

湯顕祖の牡丹亭(21)

中国古典文学大系53戯曲集下還魂記(岩城秀夫訳)89頁
第21幕 苗舜賓に会う から
第13幕で自らの秀才を試さんと旅に出た柳夢梅が久しぶりに登場します。

ここは香山、柳夢梅は 天子が遣わした苗舜賓が蛮人から献上された宝を寺に祭るところにめぐりあいます、ここで苗舜賓に自らを
(柳夢梅)
実を申しますと、わたくしこそ、本当に世に貢献する宝です。
もしこの宝もて朝せば 世に勝る宝なからん
とアピールして金一封(長安への旅費)とお酒をいただき、こう言わしめます。
(苗舜賓)
一杯の酒の 貧書生を発奮せしめ
ひたすら願う 汝こそ
宝気 天に冲する 海上の槎(いかだ)たれ
めぐりあいは柳夢梅のようにアピールがたいせつなのね。
写真は柳夢梅にちなんで柳の芽吹きを。

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