2011年1月5日水曜日

坂東玉三郎さんの遊君阿古屋

きりきり あ ゆ め ~~! 

と言われて登場した玉三郎さんの遊君阿古屋、それはそれは美しいいでたち、重そうに思えた衣裳はしっとりとやわらかく重さを感じさせない・・ほんとうはとても重いのかしら。

時折見える膨らんだお腹に はっとする。 
しかし 懐胎している姿が こんなに色っぽいとは・・ 

物憂げに優雅な身のこなしで 情のある重忠の詮議がなによりつらい、疑われるのであれば いっそ殺してほしいと 重忠の前に身を投げ出す阿古屋、う~む すごい!(ひとたまりもない)

その後 景清を慕いつつ琴・三味線・胡弓を演奏する阿古屋は どこか放心しているような面差しながら 景清への愛情が体を伝わって音になってこちらに聴こえてくる。
演奏に注意を払うことを通り越して 勝手に手が動いている(ようにみえる)、これが至芸というもの?

そして これは 贅沢な演奏会 だと思ったわ。
演奏者がこれだけのこしらえをして、台詞をいって、唄を唄って演奏するなんて他にあるかしら?

琴の音がこれほど強く美しいとは・・
三味線の音は エレキギターのような音も時折聴こえて おおっ現代的!と。
胡弓なんか もう 現代音楽でしょう!

三味線の方と合奏?並奏?するんですが その方々は真剣な眼差しで玉三郎さんを見つめて調子を合わせます、真剣な演奏の場面は息をのんで聴き惚れて見惚れたわ。

最後に阿古屋を自分の屋敷へひけ といった重忠はあのあと はてさて 阿古屋をどうしたのかしら? 気になる~!

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