2010年10月17日日曜日

上村松園展

東京国立近代美術館で今日まで行われた「上村松園展」に行きました、テレビで紹介されたせいか大変な人出でチケットを買うだけで40分も並びました。

優雅な美しい着物を手にとって その上質な絹の手触りが感じられるような日本絵画でした。精密・緻密なのにのびやかで 過剰でなく欠けているところもない、絵画を仕上げる集中力のすごさを感じました。

美人画の範疇?・・細部まで描き込まれているけれど写実でなくて、非常にデザイン化されていて 纏っている着物をとったらアングルのグランドオダリスクくらいデフォルメされてるように感じたわ。 
描かれている美しい女性たちは 頭が小さく手・足が長く7・8頭身はありそうで 女性なら誰もが憧れるファッション画にも見えて現実では会えない美人かなと思うわ。

一人!現実に3Dに上村松園の美人がいるわ Margaret、坂東玉三郎さんが演じる女性たちは「上村松園の世界」が具現化されたものに思えるの、眼で見る「上村松園の世界」だわ。

上村松園は中国の題材も描いていて ちょうど牡丹亭の公演中なので興味深く見たわ、題名は「楚蓮香」が2枚「梅下佳人」「楊貴妃」、楊貴妃は菩薩のようで静かな画面が香り立つように感じたわ、玉三郎さんの楊貴妃とは別物で、絵画と舞台の違いかシャープに迫るものがなかった。

蛍と親子を描いた小品「新蛍」がいつまでも心にのこる。

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