2010年8月1日日曜日

湯顕祖の牡丹亭(41)

蘇州滄浪亭から

中国古典文学大系53戯曲集下還魂記(岩城秀夫訳)189~194頁
第41幕 受験 から

柳夢梅は急いで受験会場に駆けつけますが試験に間に合いません、しかし なんと試験官は以前巡りあって旅費を賜った苗舜賓でした、その縁で無事試験を受け答案をだすことができました。試験問題と柳夢梅の答えは、
(苗舜賓)
近ごろ聞くに金兵境を犯し、惟だ和・戦・守の三策あり。
その便いかん。
(柳夢梅)
戦を表とし、守を裏とし、和は表裏の間にあります。
もし和議いたしますと、
  小朝廷 江南に辱しめられん
されば戦い、あるいは守るといたしますと、
  *鑾輿(らんよ)を請うて 中原に近づかしめん
(苗舜賓)
君が策略 帝王の憂をはらい
万言の策 乾坤の漏れを検べつくせり
・・
必ずやこの度こそ 状元に及第せん
互いに面識のあることを口には出しませんでした。
あとは及第の宴というところで、李全率いる軍が淮揚へ進軍してきます、淮揚を守るのは杜麗娘の父杜宝です。

*鑾輿(らんよ):鑾輿とは天子が乗る輿のこと。鑾はその輿につける鈴。(骨骨房主さんのページから引用しました)
同里嘉蔭堂モザイク 状元の証書が入ってるかも。

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