2013年3月31日日曜日

窈と窕@東洋文庫MUSEUM

今日は文京区にある東洋文庫ミュージアムへいきました。
岩崎久彌が集めたという膨大な古書がならんでいます、なかでもモリソン書庫のひとつの展示にひきつけられました。
湯顕祖の「還魂記 第9幕」の一節の文字と同じだったんですもの、まだ夢で恋に落ちるまえですが、
・・・旦那様が家庭教師を招かれまして、『毛詩』の第一章の「窈窕たる淑女は、君子の好逑」というのをお読みになられましたところ、すっかり淋しい気持ちになられまして・・・溜息をつかれました。・・・ (中国古典文学大系53戯曲集下 岩城秀夫訳 還魂記から)
白川静先生の字統によれば
窈 ヨウ おくゆかしい・おくぶかい・あでやか
窕 チョウ ひろやか・しとやか
「窈窕たる淑女」は形容の語で、心の間静なるをいう

ふ~む、中国では昔から女性の理想の姿としてこの言葉があるのね、でも還魂記では杜麗娘は回生してから能動的に自らの力で動き柳夢梅さんと結婚してめでたしとなったのだわ。

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