2月パリ「牡丹亭」
3月「熊野」「藤娘」
「「聞得大君誕生(ちふぃじんたんじょう)」
4月「熊谷陣屋」
「忍夜恋曲者」
5月「廓文章」
「京鹿子娘二人道成寺」
7月「アマテラス」
2013年も心躍る演目が並びます、楽しみだわ。
そのためにがんばります。
(ゴルフは現状維持できればいいかな、皆様来年もよろしくお願いします)
2012年12月29日土曜日
羆の毛皮
小説や戯曲を読んでも泉鏡花の「日本橋」の世界をあそこまで想像できないわ、今回舞台をみて具現化された泉鏡花のピュアな世界を存分に楽しめてほんとうに嬉しい。
想像と違っていたのは 傳吾のシンボルともいえる羆の筒袖かな。
ふさふさでなくてマタギが着るような黒味がかったこわい毛の 少し油っぽく汚れかげんで 毛がねているけれどはねているような、なんともしつこそうな野性味のあるものを思っていたのだけれど。
想像と違っていたのは 傳吾のシンボルともいえる羆の筒袖かな。
ふさふさでなくてマタギが着るような黒味がかったこわい毛の 少し油っぽく汚れかげんで 毛がねているけれどはねているような、なんともしつこそうな野性味のあるものを思っていたのだけれど。
もくもくとして肩も胸も腹もなく、ずんぐり腰の下まで着込んだのは、羆の皮を剥いた、毛をそのままにした筒袖である。(小説日本橋より)友がいったわ、「猟師やマタギじゃないんだから・・」 たしかに本を読めば「赤熊」だし 傳吾は商家を立派に経営(?お孝に会うまでは)していたのだからふわふわでいいのね。
2012年12月28日金曜日
2012年12月27日木曜日
千鳥蛤文様と大小あられ文様の御着物
11年ほど前 2001年12月25日~2002年1月14日 日本橋三越本店で 「櫛かんざしの美」展 があって 坂東玉三郎さんの舞台衣装 「一石橋の場 藍鼠縮緬千鳥蛤文様」と「雪の場 紫紺縮緬大小あられ文様」の御着物が展示されたのですね。
「日本橋」観劇の折 オペラグラスで千鳥と蛤の模様を眺めたし 雪の一石橋の可愛い着物姿もたっぷり見たけれど 実物を間近で見てみたいわ。
とても印象深い「日本橋」だったもの。
「日本橋」観劇の折 オペラグラスで千鳥と蛤の模様を眺めたし 雪の一石橋の可愛い着物姿もたっぷり見たけれど 実物を間近で見てみたいわ。
とても印象深い「日本橋」だったもの。
2012年12月25日火曜日
可愛いお孝さん@日本橋
2012.12.25
雪の一石橋の場面 葛木さんの肩に手をそっとおき頬をあずけるお孝さん 「お孝、コレ」という葛木さんにこたえます、
雪に汚れないように足元が覗く着物姿もとっても可愛い!
今回は舞台写真の販売がありませんでした(残念)、このシーンの写真が欲しかったなぁ。
記念に売店で恵比寿大黒のお守りが入った印伝風のアクセサリーを買いました、雪の一石橋で帯の下に着けていた赤い細い帯(名前がわからない)の模様に似ていたから。
傳吾との縁きりの場面もいいです、「八橋」を思い出しますが こちらのほうがずっと詩的で 玉三郎さんがさらさらと詩を口にするととてもいいのよ、
でもせっかくの舞台なのに 今日の客席は日本橋の台詞でいえば 「風もないのに騒々しい」・・ 咳・お喋り・携帯着信音・バッグを開け閉めするジッパーの音・飴の袋をさわる音などなど 気になりました。
場面転換(待合桃園)のとき黒い幕がぴったり合わさらず中央に隙間ができてそこから舞台裏の光や人の行き来がちらちらみえたことも気になったわ。 幕開きの座敷に雪が落ちてきたり、朧月の一石橋にも雪が落ちてきましたっけ、きっと寒い晩だったのね。
出演者勢揃いでカーテンコールをしてくださいました。
楽しい12月でした、ありがとうございました。
(台詞は鏡花小説・戯曲選より引用しました)
雪の一石橋の場面 葛木さんの肩に手をそっとおき頬をあずけるお孝さん 「お孝、コレ」という葛木さんにこたえます、
他愛なく寝て居ますこのシーン 玉三郎さんがとても可愛い!
雪に汚れないように足元が覗く着物姿もとっても可愛い!
今回は舞台写真の販売がありませんでした(残念)、このシーンの写真が欲しかったなぁ。
記念に売店で恵比寿大黒のお守りが入った印伝風のアクセサリーを買いました、雪の一石橋で帯の下に着けていた赤い細い帯(名前がわからない)の模様に似ていたから。
傳吾との縁きりの場面もいいです、「八橋」を思い出しますが こちらのほうがずっと詩的で 玉三郎さんがさらさらと詩を口にするととてもいいのよ、
殺されもしたし、今日はとくにお孝さんの恋が破れる悲しい生理学教室の場面にひきこまれました。
苦労もしたし、
可愛がられたし、
すぐにも死にたし、
長生も一所にしたし、
・・・
でもせっかくの舞台なのに 今日の客席は日本橋の台詞でいえば 「風もないのに騒々しい」・・ 咳・お喋り・携帯着信音・バッグを開け閉めするジッパーの音・飴の袋をさわる音などなど 気になりました。
場面転換(待合桃園)のとき黒い幕がぴったり合わさらず中央に隙間ができてそこから舞台裏の光や人の行き来がちらちらみえたことも気になったわ。 幕開きの座敷に雪が落ちてきたり、朧月の一石橋にも雪が落ちてきましたっけ、きっと寒い晩だったのね。
出演者勢揃いでカーテンコールをしてくださいました。
楽しい12月でした、ありがとうございました。
(台詞は鏡花小説・戯曲選より引用しました)
2012年12月24日月曜日
TOSHIBA LED at LOUVRE
2012年12月21日金曜日
パリを調べなくちゃ
2013年2月パリのシャトレ座で昆劇「牡丹亭」がかかります、玉三郎さんが美しいヒロイン杜麗娘を演じ昆曲を歌って舞われるのです!!
パリで 三日三晩オペラ「昆曲牡丹亭」を聴きたい
パリで 石井真木の輝夜姫を聴きたい
パリで 牡蠣をたべたい
パリで 美術館をめぐりたい
う~む パリかぁ
調べなくちゃ・・
パリで 三日三晩オペラ「昆曲牡丹亭」を聴きたい
パリで 石井真木の輝夜姫を聴きたい
パリで 牡蠣をたべたい
パリで 美術館をめぐりたい
う~む パリかぁ
調べなくちゃ・・
2012年12月20日木曜日
パリシャトレ座牡丹亭のページ
2013年2月 パリのシャトレ劇場で坂東玉三郎さんと蘇州昆劇院の牡丹亭公演があります。
シャトレ座のページの下の方 VOIR LA GALERIE をクリックすると玉三郎さんの美しい杜麗娘や悲痛な離魂の場面の写真をみることができます。
パリのシャトレ座に響く玉三郎さんの歌声が聴きたい!
先日放送されたテレビ番組「情熱大陸」のなかに 佐渡へ渡るフェリーでイヤホンをしてお稽古なさっていたシーンがありました もしかしたら牡丹亭の歌のお稽古かしらと思いました。
2012年12月17日月曜日
2012年12月16日日曜日
再・再々「日本橋」
品のよい「日本橋」のカレンダーとお孝さんの絵柄の榮太郎飴のお土産がふたつになりました。
今日は 泉鏡花の言葉たちが舞台から客席へするすると流れてくるようでした、大正時代の人たちはみなあのように語らっていたのかしら? と友に聞いたら まさか 鏡花ならではのもの 言い回しがうまいよね と。
あのような会話ができたらすばらしいでしょうね。
そうだわ Margaret の話し言葉は かなり泉鏡花が入っているわ、とても古風でおもしろいのよ、来年にでもまたお茶しませう。
今週をこなせばあとは流れていくから舞台「日本橋」を楽しんだことだし なんとかがんばるわ。
今日の舞台 お孝さんに威勢良く切火をきったねえさん(千鳥・中村京妙)の手から火打ち石が転がりでて とっさのアドリブが楽しかったです、また 三度もカーテンコールをしてくださいました。
今日は 泉鏡花の言葉たちが舞台から客席へするすると流れてくるようでした、大正時代の人たちはみなあのように語らっていたのかしら? と友に聞いたら まさか 鏡花ならではのもの 言い回しがうまいよね と。
あのような会話ができたらすばらしいでしょうね。
そうだわ Margaret の話し言葉は かなり泉鏡花が入っているわ、とても古風でおもしろいのよ、来年にでもまたお茶しませう。
今週をこなせばあとは流れていくから舞台「日本橋」を楽しんだことだし なんとかがんばるわ。
今日の舞台 お孝さんに威勢良く切火をきったねえさん(千鳥・中村京妙)の手から火打ち石が転がりでて とっさのアドリブが楽しかったです、また 三度もカーテンコールをしてくださいました。
2012年12月14日金曜日
2012年12月7日金曜日
2012年12月6日木曜日
無常
12月5日中村勘三郎氏がご逝去されました、
こころよりご冥福をお祈り申し上げます。
入院されてそのままこのような日を迎えるとは・・ さぞお辛かったことでしょう。磊落な方とお見受けしていました、勘三郎さんの江戸弁を聞くのはとても楽しいものでした。手術に入るまえゴルフをしたらすばらしいスコアを出したとTVで話されていました、頑張らないで力を抜いてプレイしたと話す勘三郎さんはとても嬉しそうでした。
さよなら公演で舞台を拝見しましたがこれからはかなわないのですね、残念です。無常の厳しさを感じます。「鰯売恋引網」や「浮舟」をみて勘三郎さんを偲びます。
こころよりご冥福をお祈り申し上げます。
入院されてそのままこのような日を迎えるとは・・ さぞお辛かったことでしょう。磊落な方とお見受けしていました、勘三郎さんの江戸弁を聞くのはとても楽しいものでした。手術に入るまえゴルフをしたらすばらしいスコアを出したとTVで話されていました、頑張らないで力を抜いてプレイしたと話す勘三郎さんはとても嬉しそうでした。
さよなら公演で舞台を拝見しましたがこれからはかなわないのですね、残念です。無常の厳しさを感じます。「鰯売恋引網」や「浮舟」をみて勘三郎さんを偲びます。
2012年12月5日水曜日
お孝さん@日本橋
2012.12.03
坂東玉三郎さんのお孝さんを堪能しました。
気風がよいお姐さん
気が利いていて
男勝り、だって熊のような傳吾を飼っているんですもの
でも恋には勝てない、
傳吾が云うわ
玉三郎さんの魅力全開です!
雪の一石橋の場面 玉三郎さんの登場の仕方にびっくり!白一色の舞台がきれいです、チケットを買ってあるのであと数回劇場に通います、ますます楽しみなの。
坂東玉三郎さんのお孝さんを堪能しました。
気風がよいお姐さん
気が利いていて
男勝り、だって熊のような傳吾を飼っているんですもの
でも恋には勝てない、
傳吾が云うわ
(葛木さんとの恋ばかりはいままでとちがって お孝さんの)
「・・調子が違ふだ。・・」その真剣な恋路を玉三郎さんがたっぷり見せてくれます、迫力あります。
玉三郎さんの魅力全開です!
雪の一石橋の場面 玉三郎さんの登場の仕方にびっくり!白一色の舞台がきれいです、チケットを買ってあるのであと数回劇場に通います、ますます楽しみなの。
2012年12月4日火曜日
絵本のような舞台@日本橋
まるでポップアップ絵本のような舞台、ページをゆっくりめくっていくと、
暗闇から一石橋が現れ
暗闇から日本橋界隈の街並みがあらわれ、
目の前で 一階の部屋が隣近所の屋根を見渡す二階の部屋へと換わり!
骸骨が置いてある生理学教室が出現したり・・
電燈の色も昔なつかしいあたたかい色、
朧月のぼうとした輝き、
場面を象徴する光が舞台に射してどんどん姿を変えて行く。
まるで 大きなしっとりした黒い絹地の絵本を広げたよう、次から次へゆっくり場面が換わり そこで綺麗なお人形たちが色彩豊かに生き生きと動く。
幻想的な絵本のような舞台だったわ。
2012.12.03 初日
(あのお雛さまがほしい)
(あの桜の一枝をかかえた玉三郎さんのような人形がほしい)
暗闇から一石橋が現れ
暗闇から日本橋界隈の街並みがあらわれ、
目の前で 一階の部屋が隣近所の屋根を見渡す二階の部屋へと換わり!
骸骨が置いてある生理学教室が出現したり・・
電燈の色も昔なつかしいあたたかい色、
朧月のぼうとした輝き、
場面を象徴する光が舞台に射してどんどん姿を変えて行く。
まるで 大きなしっとりした黒い絹地の絵本を広げたよう、次から次へゆっくり場面が換わり そこで綺麗なお人形たちが色彩豊かに生き生きと動く。
幻想的な絵本のような舞台だったわ。
2012.12.03 初日
(あのお雛さまがほしい)
(あの桜の一枝をかかえた玉三郎さんのような人形がほしい)
2012年12月2日日曜日
2012年11月28日水曜日
言の葉コンサート@高崎
2012年11月25日 高崎市民文化会館 15:00
言の葉コンサートで泉鏡花の「夜叉ヶ池」「海神別荘」「天守物語」とは別に坂東玉三郎さんは「日本橋」からお孝と葛木が知り合う一石橋のところと傳吾を家から追い出すところを読んでくださいました。
自分で読んでいて はて 雛祭りにお供えする榮螺(さざえ)や蛤(昔はお供えしていたのね?)はどういうふうに鳴くかしら? と思っていたので 実際に玉三郎さんの朗読を聞くことができてとても嬉しかったわ。
小説は少しわかりづらいので戯曲を読み進めています、見開きに小村雪岱の画「日本橋」4枚があって家や露地の佇まいがよくわかります。 玉三郎さんは御自分の台本(汚れないようコーティングして大事になさっている)を持参していらっしゃいました。
小説や戯曲より「日本橋」公演の台本を読んでみたいけれど、
言の葉コンサートで泉鏡花の「夜叉ヶ池」「海神別荘」「天守物語」とは別に坂東玉三郎さんは「日本橋」からお孝と葛木が知り合う一石橋のところと傳吾を家から追い出すところを読んでくださいました。
自分で読んでいて はて 雛祭りにお供えする榮螺(さざえ)や蛤(昔はお供えしていたのね?)はどういうふうに鳴くかしら? と思っていたので 実際に玉三郎さんの朗読を聞くことができてとても嬉しかったわ。
ちらちら蝋燭の燃えます時、春雨の静かな晩は、口を利くものなんですわ。クク(口真似)なんて・・
賤の女(しずのめ)でござんす、ほほゝほゝ。
(榮螺と蛤を放すときに)・・・・一石橋に桃が流れる。どんぶりこ。河童や、悪戯をおしでないよ。また 葛木晋三と文字を体に刻んで殺せと傳吾に迫るお孝の台詞を 玉三郎さんは公演に先んじて一足早く読んでくださいました。 急に入った予定を午前中にすませ 帰りには連休終わりの渋滞にまきこまれながらもでかけてよかったわ。
小説は少しわかりづらいので戯曲を読み進めています、見開きに小村雪岱の画「日本橋」4枚があって家や露地の佇まいがよくわかります。 玉三郎さんは御自分の台本(汚れないようコーティングして大事になさっている)を持参していらっしゃいました。
小説や戯曲より「日本橋」公演の台本を読んでみたいけれど、
岩波書店ハープの演奏がドラマチックに盛り上げてとてもよい言の葉コンサートでした、言の葉コンサートをはじめてから7年が経ちますと仰っていました、いつもながら継続する力に感服するのでした。
鏡花 小説・戯曲選
第十二巻
2012年11月20日火曜日
二の酉
日が暮れるころ二の酉のお参りに行った。
境内は熊手屋さんがたくさんならび 熊手が買われると 拍子木と掛け声が高々と響いて景気いい、「○○株式会社様 千客万来 商売繁盛 家内安全を祈って そ~れっ! シャンシャンシャン そ~れっ しゃんしゃんしゃん」 とあちらこちらで威勢のいいこと。
社殿のなかには大太鼓が置かれて どんどんどん・・と打ち鳴らされている、お腹に響くなぁ。
五列になって進み家内安全を願ってお参りする。
一年飾ってあった熊手をおさめ 社務所で新しいちいさな熊手を買う。
そして鳥居のそばのべったら漬け屋さんでべったら漬けを1本買って帰る、いよいよ暮に向うのね。
2012年11月19日月曜日
林英哲「七つの輪具」
2012年11月17日(土) 17:30
サントリーホール
林英哲ソロ活動30周年記念スペシャル
「七つの輪具~Seven Rings」
曲目
「五つの光景」
「三つ舞~Five Rings版」
「海の豊饒」
「モノクローム」
(休憩)
「天真北斗」
「宴2012」
プログラムより
「モノクローム」がひきおこす圧倒的な音は 世田谷パブリックシアターでは「地獄の阿鼻叫喚から天上の包容へ」と聞こえたけれど サントリーホールのそれは「重厚ながら柔らかく深い何万人もの合唱から一人のクリアな声楽へ」のようだった。
演奏される劇場によって音色が違うのね、ほんとうに不思議な曲、そのように聞かせてくれる演奏者の技量がすばらしい。
休憩時に本を購入、
「林英哲 太鼓日月
-独走の軌跡-」
2012年11月10日発売 講談社刊
そしてお疲れでしょうに公演終了後にはサイン会があり 本にサインをいただきました。
これからも機会があれば聴きに行きます、音の不思議を。
サントリーホール
林英哲ソロ活動30周年記念スペシャル
「七つの輪具~Seven Rings」
曲目
「五つの光景」
「三つ舞~Five Rings版」
「海の豊饒」
「モノクローム」
(休憩)
「天真北斗」
「宴2012」
プログラムより
タイトルの「輪具」というのは二十五年前、独奏(独走)をはじめた初期に一人きりでやったライヴ演奏の題名で、闘いのりんぐ(格闘場)や円環する宇宙という意味を込めた私の造語です。演奏はどの曲もすばらしい。 2012年2月世田谷パブリックシアターのコンサート「五輪具」で音の不思議をこの耳で聞いた曲は「天真北斗」ではなく「モノクローム」だったと遅まきながら知る。
(中略)
私にとって太鼓の独奏を仕事にするということは、誰も踏み入らない荒野を一人でほふく前進するようなもので、
(中略)
「輪具」で共通しているのは、ゲストなし、太鼓と鼓手の素の体技だけで演奏を通すことです。
「モノクローム」がひきおこす圧倒的な音は 世田谷パブリックシアターでは「地獄の阿鼻叫喚から天上の包容へ」と聞こえたけれど サントリーホールのそれは「重厚ながら柔らかく深い何万人もの合唱から一人のクリアな声楽へ」のようだった。
演奏される劇場によって音色が違うのね、ほんとうに不思議な曲、そのように聞かせてくれる演奏者の技量がすばらしい。
休憩時に本を購入、
「林英哲 太鼓日月
-独走の軌跡-」
2012年11月10日発売 講談社刊
そしてお疲れでしょうに公演終了後にはサイン会があり 本にサインをいただきました。
これからも機会があれば聴きに行きます、音の不思議を。
2012年11月17日土曜日
祈り@カーリューリバー・隅田川2012.10.28
2012年10月28日藝大奏楽堂で能「隅田川」とブリテン作曲の教会オペラ「カーリュー・リヴァー」を観ました。
字幕があるので理解できますが 抑制された動きの能を鑑賞するには集中力と想像力をフルに働かせなくてはいけません、舞と 唄や鼓 笛で創りだされるものに圧倒されます。
とくに祈りの場面は 声明というのでしょうか 「南無阿弥陀仏」の念仏が力強く響き 狂女の捜し求めていた梅若丸(霊・声のみ)の高く澄み切った「南無阿弥陀仏」の声が呼応する場面ですべてが解放されるような気持ちになります。
ブリテンは日本に来日したおりに能の「隅田川」をみて感銘をうけ この物語をキリスト教の教会オペラに作曲したそうです、教会オペラ?は初耳でしたが 鑑賞して これこそ教会オペラなのだととてもよくわかりました、祈りがテーマなんですもの。
カーリュー・リヴァーの旋律は川の流れです、流れにそって登場人物がそれぞれ物語り 塚に向かって「祈り」を奉げます、ボーイソプラノがとても美しい少年(スピリット)が歌いながら登場してくる場面では涙がとまりませんでした。。これがキリストの奇跡というもの??
ブリテンはすごい人・・ 芸術家としての彼の力量に感動したのでした。
ただひたすらにこころのなかで祈ろう
いま そのようにおもう
字幕があるので理解できますが 抑制された動きの能を鑑賞するには集中力と想像力をフルに働かせなくてはいけません、舞と 唄や鼓 笛で創りだされるものに圧倒されます。
とくに祈りの場面は 声明というのでしょうか 「南無阿弥陀仏」の念仏が力強く響き 狂女の捜し求めていた梅若丸(霊・声のみ)の高く澄み切った「南無阿弥陀仏」の声が呼応する場面ですべてが解放されるような気持ちになります。
ブリテンは日本に来日したおりに能の「隅田川」をみて感銘をうけ この物語をキリスト教の教会オペラに作曲したそうです、教会オペラ?は初耳でしたが 鑑賞して これこそ教会オペラなのだととてもよくわかりました、祈りがテーマなんですもの。
カーリュー・リヴァーの旋律は川の流れです、流れにそって登場人物がそれぞれ物語り 塚に向かって「祈り」を奉げます、ボーイソプラノがとても美しい少年(スピリット)が歌いながら登場してくる場面では涙がとまりませんでした。。これがキリストの奇跡というもの??
ブリテンはすごい人・・ 芸術家としての彼の力量に感動したのでした。
ただひたすらにこころのなかで祈ろう
いま そのようにおもう
2012年11月12日月曜日
2012年11月11日日曜日
読書:日本橋
泉鏡花の「日本橋」を読んでいるわ、春の光がちらほら感じられるはじめはたんたんと文を追っていたけれど 羆の筒袖 のあたりから 不穏になっていき ひきこまれて最後まで一気に読んでしまいます。
昔 父が箱根の山で狩った狸の毛皮をお土産に持ってきたことがあって それはなめしが足りなかったらしく動物のいやな臭いがして つい赤熊の描写でそれを思い出しました。
闇と焔が絡まりあう終わりには あぁ とため息をつき 鮮烈さには眼を伏せたいくらい、いつも一番遠ざけておきたいもの・・ かなと思う。
12月 日生劇場の公演がとても楽しみです。
昔 父が箱根の山で狩った狸の毛皮をお土産に持ってきたことがあって それはなめしが足りなかったらしく動物のいやな臭いがして つい赤熊の描写でそれを思い出しました。
闇と焔が絡まりあう終わりには あぁ とため息をつき 鮮烈さには眼を伏せたいくらい、いつも一番遠ざけておきたいもの・・ かなと思う。
12月 日生劇場の公演がとても楽しみです。
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