何故おはまはあんなにつれないの?とマーガレットと話したわ・・堅気でないから?
つれないからこそ名台詞が生きるのね。
忠太郎 俺あ、こう上下の瞼を合せ、じいッと考えてりゃあ、逢わねえ昔のおッかさんの俤が出てくるんだ― それでいいんだ。 逢いたくなったら俺あ、眼をつぶろうよ。
(青空文庫「瞼の母」第三場荒川堤より)
忠太郎 俺あ、こう上下の瞼を合せ、じいッと考えてりゃあ、逢わねえ昔のおッかさんの俤が出てくるんだ― それでいいんだ。 逢いたくなったら俺あ、眼をつぶろうよ。
(青空文庫「瞼の母」第三場荒川堤より)
いえ いえ そりや なりませぬ赤くふちどられた目の化粧とお歯黒の口もとから発せられる意地のわるい言いまわしがほんとに性悪な仲居にみえる、でも貢に斬られるところなんて なんて豪奢な万野さんなの と感じるのです。
おまえ、今宵中待つて居たとて、
所詮お紺さまには 逢はれぬほどに、
一文にもならぬ客に付合うてゐるのも
鬱陶しいものぢや
ちやつと ちやつと 去(い)になされ
( 日本戯曲全集. 第九卷 伊勢音頭恋寝刃より)
春の真昼の霞に鋭き明り点けたる小径ありかたはらにたんぽぽのかたはらに孔雀の尾の如き草生ありそが小径にのがれてさびしくいこふ京人あり美しく幽けき面小径がつけし明りの中に更に鋭き明りをつけたり。村山槐多詩文集 「槐多の歌へる」より
(草生・くさふ)(幽けき・かそけき)
暗い青春の軌道を描く長編私小説少なくとも先日行われた林英哲氏のコンサート「槐多の残照」では 若干22歳の人生を鮮烈に駆け抜けた詩人で画家で小説家の村山槐多はリスペクトされていましたとも。
人間、駄目なときには 妙な足掻きをするものではない。
ただ、流れるまま 進んでゆくより他はないのだ。
十代にして人生列車のレールを外れた貫多の、
労働と悪態、片恋と小説の日々。(出版社は新潮社)
いつでもいっぱい汗かいている肉塊 槐多。真っ赤な照明のもと英哲さん渾身の演奏がはじまりました、身体がひとまわり大きくなったようです、きっと日々鍛えなさったのだなぁと思いました。 槐多の熱情に負けない太鼓でした、すばらしかったです。
五臓六腑に脳細胞を偏在させた槐多。
強くて悲しい火だるま 槐多。
自然と人間の饒多の中で 野たれ死にした若者、槐多よ、槐多よ。
斯くの如く奔放でなければ、斯くの如く謙虚であり得ないかも知れない。この人に傲り天に遜つてゐる作者の心には、直ちに我等を動かすべき藝術の士の尊さがある。しかも作者は僅に二十四歳であつた。この敬虔な牧羊神の歌に同感せざる得ないものは、あながち我等ばかりではあるまい。たったひと夜の英哲氏のパフォーマンス すばらしく貴重でした。
「村山槐多」を知りませんでした、音楽からイメージしよう。「槐多の残照」一昨年に続き、林英哲が八ヶ岳高原音楽堂で行う独奏コンサートのテーマは、大正8年(1919年)に22歳で亡くなった詩人で画家の村山槐多(むらやまかいた)。
京都で少年時代を送り、画家を目指して上京し、破滅的に生き急いだこの未完の美の殉教者は信州とも縁が深く、作品もこの地に多く残っています(上田市、信濃デッサン館)。この地縁を背景に、酒とデカダンと愛に取りつかれた百年前の若者の詩、絵画、人生を、百年後の還暦超えした太鼓奏者が、遠いまなざしで縦横にイメージを織り交ぜながら描く異色のコンサート。太鼓本来の特質を最大限に引き出しながら、その意味をまったく別物にしたと言えるほどの独奏スタイルを切り開いた林英哲が挑む一度きりの独奏コンサートです。(八ヶ岳サロンコンサートのページより引用しました)
「マジック・アワー」いつかこんなマジック・アワーの素敵な風景のなかに立っていたいと思うわ。
(脚注:太陽が沈んだあと、残光がすっかり消えてしまうまでの約三十分間をこのように呼ぶ)
「独立行政法人 国際交流基金」主催、(公財)国立劇場おきなわ運営財団等の共催により、日・ボリビア外交関係樹立100周年、コロニア・オキナワ(ボリビ ア)入植60周年の記念及び、2015年の日・ブラジル修好120周年に向けた気運づくりのため、ブラジル、ボリビアの5都市において、「国立劇場おきな わ琉球芸能公演~琉球の新風(みーかじ)」を実施します。当財団としては、ブラジル・ボリビアとの交流は、初めての取組となります。精選した若手・中堅の男性実演家(立方5名、地謡4名)により、琉球芸能の多彩な魅力を、沖縄移民の方々を中心に南米の幅広い観客に向けて伝えてきたいと考えています。
国立劇場おきなわ琉球芸能南米公演先日 NHKの番組「遠い祖国 ブラジル日系人抗争の真実」をみました、遠い祖国を想う人々の心が胸をうちました、心意気の入った公演は必ずや拍手喝采を浴びることでしょう。
~琉球の新風(みーかじ)・男性舞踊家の競演~
8月20日 ブラジル サンパウロ8月22日 ブラジル リオデジャネイロ8月24日 ボリビア コロニア・オキナワ8月26日 ボリビア サンタクルス8月29日 ボリビア ラパス立方 阿嘉修、新垣悟、石川直也、嘉数道彦、佐辺良和、宮城茂雄
書かれた顔とても面白かったです、みることができてラッキーでした。どうやってこの映画ができたのかプロダクションノートを読みたいと思いました、玉三郎さんご自身、鷺娘・大蛇・日本橋を連想させるお役の玉三郎さん、まだ訪ねたことのない内子座や八千代座の舞台、杉村春子さんや武原はんさん、大野一雄さんの舞踊、 101歳になる現役最高齢の芸者・蔦清小松朝さんのピシッとしたお姿など拝見できてとても興味深かったです、もう一度みたいです。
The Written Face
1995年(89分)
監督・脚本:ダニエル・シュミット
撮影:レナート・ベルタ
出演:坂東玉三郎 武原はん 杉村春子 大野一雄
日本=スイス合作。歌舞伎界で当代一の人気を誇る女形、坂東玉三郎に迫る”虚構のドキュメンタリー”。玉三郎の「鴛娘」などの舞台のほか、女優の杉村春子、日本舞踊の武原はん、舞踏家の大野一雄、101歳になる現役最高齢の芸者・蔦清小松朝も登場。
ごっこのできる人たちといったらいいでしょうかね
例えばちょっとした空間を与えられたことによってそこが違うスペースだということをパッと創れる人たち
あるいはひとつの空間をパッと区切られたときにその中に宇宙観を表現できる人たちそれが演劇的な人たちだと思っています。(坂東玉三郎、「書かれた顔」より)