2018年10月2日火曜日

彼岸花@近くの公園

2018.9.18
先入観があるのか突然生えてくるイメージでちょっとシュールな彼岸花、近くの公園脇の水路に沿って咲いていました。誰かが植えたのかしら?自生?球根?

2018年9月25日火曜日

さわぎ @ 端唄 初春


毎日毎晩家はさわぎでおおさわぎ

友がお師匠さまから新春にむけて「初春 騒ぎ入り」をいただいてきた。
なので毎晩三味線の練習に力を入れている 
チャンチャランチャ チャラララランがエンドレス‥
深夜までおおさわぎなの~!
さぁさ ういた ういた
やーと やーと やーと とね

2018年9月18日火曜日

能 遊行柳 観世流 @国立能楽堂

2018.6.15
国立能楽堂
遊行柳 青柳之舞 観世流
 前シテ 老人 坂井音重 面:三光尉(さんこうじょう)
 後シテ 老柳の精 坂井音重 面:石王尉(いしおうじょう)
 遊行上人 殿田健吉
 大鼓 亀井忠雄
 小鼓 観世新九郎

4月にみた西行桜の桜色ともいうべき舞台に感動したのと 柳が好きなので柳の精をみたくてチケットをとりました。

今にも朽ちそうな老柳(の精)が遊行上人から南無阿弥陀仏の念仏を十回唱えてもらい仏の世界へ成仏していくお話しでした。

老柳は誰も通わないふる路にあります、荒れ果てた風景を地謡がうたいます、
人跡絶えて荒れ果つる、葎(むぐら)蓬(よもぎ)生(う)刈萱(かるかや)も、乱れ合ひたる浅茅生(あさじう)や袖に朽ちにし秋の霜、露分け衣きて見れば、昔を残す古塚に、朽木の柳枝さびて、蔭踏む道は末もなく、風のみ渡る気色かな、風のみ渡る気色かな
(プログラムより)
深緑の絹に覆われて柳の枝葉が上部に置かれた作り物の中から老柳の精が登場します、その姿に衝撃を受けました、伸びた白髪に囲まれた面(石王尉)は老人というより血の気のない頬のこけたデスマスクのような面で それほど年老いてもまだ朽ちたままこの世にあって成仏できないということを一瞬にして理解できました。

遊行上人から有難い御法の念仏をいただいて老柳の精は喜び舞って成仏していきます。
教へ嬉しき法の道
青柳に鶯伝ふ、羽風の舞
柳の曲も歌舞の菩薩の、舞の袂を返す返すも、上人の御法を受け、喜ぶ
報謝の舞も、これまでなりと、名残りの涙の
暇もうさんと、木綿附(ゆうつけ)の鳥も啼き・・
(プログラムより)
老い 成仏 ・・ 「死」をこんなに軽々と越えていけたら。

2018年9月13日木曜日

このごろ@2018年8月から9月にかけて

風が変わり セミに代わって虫が鳴きます、案外秋の訪れは早かったわね。
散歩を再開しました、夕空がブルーとピンクだけだったので急いで携帯カメラを取りに帰った2・3分でこんなに暗い空になってしまった。。
ネコは昼寝というより一日中寝ているかな
 
建物が取り壊された跡地は草原になっていました
 芙蓉の花ってきれいなのね!
 友はお楽しみ会へ、すごく三味線が上達しているらしい
文楽好きの友の誘いで浄瑠璃を聴きに来ました
はじめて大阪の話芸を楽しみました

2018年9月12日水曜日

1956.9.12

1956年9月12日は 香港の大スター 故張國榮レスリーチャンのお誕生日です、亡くなって15年、存命であれば今日62才になります。。

いつもYoutubeで〝私はこんな張國榮レスリーチャンが好き” っていう動画を探すのですがどれもこれも素敵でしばらく幾つものレスリーに見入ってしまいます。

今年のレスリーのお誕生日に この動画を選びました。
Happy Birthday!

LeslieClub -YouTube
 Video from Leslie Cheung's Fansite: leslieclub.com 
His movies reached you 
 His music touched you 
 His charm attracted you 
His Passion affected you
Leslie Cheung - He is what he is !
(動画の説明より引用しました)

2018年9月4日火曜日

光と闇@幽玄

2018.9.3
歌舞伎座秀山祭夜の部 新作歌舞伎舞踊「幽玄」を待ちきれず見にいきました。
全力集中して観劇しました、ノックアウト状態は久しぶりで あぁなんと消耗したことか 台風が迫った蒸し暑い夜に家に辿り着く力が残っていてよかった。

光と闇の世界を堪能しました、光と闇といえば 壮大な宇宙まで連想してしまいました。

光の世界は清明な「羽衣」です、伯竜他釣り人たちは姿・服・仕草などとても品がよく 漁師というよりは釣りを楽しむ天上人であり そこへ一段上の天界からやってきた天女が現れます、天女というよりは菩薩だ・・すばらしい唐織の装束をまとい あの鳳凰の羽で織られたような長絹の黄金色は時に茜色にキラキラと輝きます、夕焼けの空じゃない?
唐織はすばらしい朱に金の青海波に松や梅の模様でした。

そして ずっと見たかったものをみることができました、能面を着けない能 それは玉三郎さんにしかできないと思います、面を着けないためにシテの詞章をはっきり聴けるのです、それもシャンソンコンサートで鍛えられた喉から発声されるすばらしい声です、舞はお手の物でほんとうにすばらしい舞台でした。

闇の世界は「道成寺」です、舞台がパッと明るくなるのは最後のところだけだったと思います、スポットの照明で表される情念や妄執がすごいです、今回作り物の出雲の大蛇ではなく 玉三郎さんは日本振袖始で演じるヤマタノオロチのいでたちで登場しました、その出が怖かったです、頭を覆った美しい糸巻模様の唐織の下はきっと般若の面、般若の面よね と集中していたらなんと隈取でオロチになっていました、そしてオロチが大見得を切ります。。

鼓童の太鼓は羽衣では大打ちするところがなく静かに囃子方に徹していたのですが「道成寺」では歌舞伎座の大空間に響き渡る大音響でした、ほんとうに消耗したのでございます。。

大団円の大人数の登場と鼓童が作り出す舞台は歌舞伎座でも狭いくらいで さらに大きな舞台がふさわしいかと思いました。

2018年8月21日火曜日

夏祭り 2018

やはりこれは欠かせません
三宅島神着神輿太鼓です 今年も見にきました
それにしてもすばらしい女性の打ち手だこと・・・!!
2018.8.4

そして氏神さまのお祭り
賑やかな宵宮です
2018.8.18
暗い鎮守の森と社に明るい屋台の灯り
携帯カメラで撮るのは難しい 

ひまわり

買い物途中 まるでゴッホの画から現れたようなひまわりをみかけて写真をとりました。
太陽にすっくと向い陽をいっぱいに浴びています
種になる部分?がいいわ
きれいな色!
2018.8.18

2018年8月20日月曜日

日台新作「繍襦夢」2018.6.9 & 6.17

2018.6.9
2018.6.17
横浜能楽堂
日台共同制作作品
繍襦夢(しゅうじゅむ)
鄭元和 温宇航
李亜仙(繍襦)劉珈后
三味線 常磐津文字兵衛(中棹)
    今藤美治郎(細棹)
唄   杵屋秀子
    今藤政貴
台湾国光劇団 昆笛 司鼓 笙 中胡 三弦 中阮

横浜能楽堂では理解のために Wifiで字幕情報を各々のスマホに用意してくれました。
昆劇の台詞や歌が進行にあわせて流れより深く理解できました(台湾や中国の方々には日本語の歌が理解できます?)それも無料でした、すばらしいなぁと思いました。

繍襦ではハッピーエンドになるのですが 新作の繍襦では李亜仙は傷ついた元和を助けながら 科挙に合格して義父に紹介されるはこびになったとき自ら身を引いていなくなってしまいます。

李亜仙形見の繍襦を羽織り 長い白い髭を生やした老人が昔を振り返るところ 愛情がありながら結ばれなかったところ 邦楽が見事に無常感を演奏していたと思います。
字幕で物語を深く理解ができてほんとうに泣きました、となりの友も泣きました。
すばらしい舞台でした。

昆劇 繍襦記 打子 2018.6.17

2018.6.17
横浜能楽堂
昆劇 繍襦記より打子
台湾国光劇団
鄭□  唐文華
鄭元和 温宇航
宗禄  華智暘

昆劇 繍襦記より打子 とは? フライヤーより引用します、
唐代の青年の鄭元和が妓女(遊女)の李亜仙と知り合い慕い合った後、一度は落ちぶれて乞食にまでなるが、再び出会った亜仙に助けられ出世を果たす。今回は、元和の情けない姿を見た父親が、親不孝者だと怒り棒で殴る場面の「打子」を抜粋上演する。
繍襦記がどんなお話しなのか・・図書館などで調べましたが資料がなく 当日プログラムや説明をきいて知りました。身を立てるのはどこでもたいへん、繍襦記では遊女の助けがあって最後はハッピーエンドになるのだそうです。
「繍襦」は字のとおり美しい刺繍が施された打掛で 遊女李亜仙が羽織っていましたが怪我をした元和に掛けられます、愛の象徴かな。

舞台上では元和の父が息子を怒りにまかせて打ち叩きます、立ち上がれないほどに。。

昆劇 牡丹亭・驚夢 2018.6.9

2018.6.9
横浜能楽堂
昆劇 牡丹亭・驚夢
台湾国光劇団
柳夢梅 温宇航
杜麗娘 劉珈后

久しぶりに昆劇牡丹亭驚夢をみました、懐かしい音曲 歌 にふれて嬉しかったです。
柳夢梅が柳の一枝を手に登場する場面 いいですね、頭のてっぺんに突き抜けるような発声も歩き方もなつかしい、ただ 能舞台なので足袋で登場です、厚底の例の履物ではなかったです。 

夢で恋に落ちるロマンチックなお話し。。
坂東玉三郎さんの牡丹亭は好きで何度も見ました、パリでは閻魔様まで登場しました。 玉三郎さん演じる杜麗娘のすばらしい歌(台詞)をまた聴きたくなりました。
 

能 船弁慶 観世流 2018.5.30

2018.5.30
国立能楽堂
外国人のための能楽鑑賞教室
船弁慶 観世流
前シテ/静 上田公威(きみたけ)
後シテ/平知盛の怨霊 武田章志(あきゆき)

前に平安神宮や博多座などで坂東玉三郎さんの船弁慶を観ていましたが 能で観たくて売り出されていたチケットを購入しました、外国人ではないけれどいままで能に接してこなかったのでほとんど外国人と同じかな。

う~む 
舞台の大きさのせいか歌舞伎の船弁慶のほうがダイナミックでしたし、静の登場も坂東玉三郎さんではまったく「面」が必要ないのですから人物を直接に感じることができます、すばらしいことだなぁ、坂東玉三郎さんの船弁慶をまた観たい!
 

2018年8月7日火曜日

ネコが熱中症

ネコがだるいようす
ごはんを食べない
よだれがでる
口が気持ちわるそう
暑いのに涼しいところを嫌う

そんな日が二日 三日目に動物病院へ行きました。
肩甲骨のあたりの皮をねじって持ち上げ戻りをみます
戻りが悪い → 脱水
血液検査 → 肝 腎 はOK 白血球も正常

たぶん熱中症だということで 輸液をしました
血管からでなく 背中の皮を持ち上げブスリと針をさしそのまま液を落とします、あっという間に終わるのでびっくりしました、しかし背中に入った水分は下のお腹にぼこっとたまるので二度びっくりです。
三日輸液に通い今は元気になりました。。ほんとうにたいへんな夏です。

2018年8月6日月曜日

トンボ

近づいても動かない
たぶん羽化したて?
しばらく休んでいたけれど
そのうちいなくなってたわ

追記:友がトンボの名を教えてくれました
「コオニヤンマ」だそうです

2018梅干し完成

2018.7.21 第一弾
2018.7.22 第二弾
今年もたくさん梅干しができました
完熟し自然落下した梅でつくりました
皮は柔らかくジューシーな仕上がりです
老木だし こちらもね・・いつまでできるかな

雨ひめさま@シュトルム


前の投稿で 酷暑から童話にでてくる火鬼を思い出したのですが「氷の女王」と思い込んでいましたが 全然ちがっていました、童話はシュトルムの「雨ひめさま」(植田敏郎訳)で火鬼は火男?でした。

井戸の奥 洞窟の奥で眠っていた雨ひめさまを起こしにいく物語で霧がながれて雲になっていくようすがとても印象的なお話でした。

あまりに昔なことでごっちゃになっていました、図書館からシュトルムの「みずうみ」「雨ひめさま」「たるの中から生まれた話」を借りてきました。
ほんとうは昔読んだ訳の「世界童話文学全集7ドイツ編」を読みたかったのですが。。


2018年7月20日金曜日

土用の梅干し


酷暑 お見舞い申し上げます

漬けてあった梅を 昨夜梅ざるに広げ 今朝から陽に当てています。

 
何やかや用事をこなしつつ日々を送り 深夜のスポーツ観戦をしていたらひと月過ぎてしまいました。

「まーだ梅の実??」といわれていました、やっとひとつ進みました、能や昆劇のことなども書かなくては。

バラは息絶え絶え やっと小さな花を咲かせても夕方には花びらが焼けるように枯れてしまう。


童話「氷の女王」の物語の出だしも「火鬼」がそこここにいるような こんな暑さから始まったのではないかな。
 

2018年6月20日水曜日

2018年6月 最近観たもの@memo

横浜能楽堂
 2018.6.9 台湾國光劇団 昆劇 牡丹亭 驚夢
 2018.6.9 日台新作 繍襦夢
国立能楽堂
 2018.6.15 遊行柳
横浜能楽堂
 2018.6.17 昆劇 繍襦記 打子
 2018.6.17 日台新作 繍襦夢

これからみるもの 国立能楽堂 葵上

2018年6月14日木曜日

梅シロップ完成


初めて梅シロップを作りました。

あとからあとから落ちる梅を集めてル・クルーゼの鍋に入れ残っていたグラニュー糖とフェアトレードで買ったマスコバド糖をまぶして10日待ちました。
おいしい梅シロップができました、梅を取りだしたらまるでほうずきのように膨れました。梅酒より好きかな。

きれいでいい匂いの小梅のエキスだけでできてることに感動、香りとまったり感がすばらしいと自画自賛、うれしいなぁ。

ひと鍋で
10日置く(発酵がはじまりつつあったので7日くらいでよいかも)
一応100℃で3分火を通し 麦茶の瓶に保存(2/3できる)

2018年6月4日月曜日

疲労困憊@2018梅干しジャム作り

もう疲労困憊です、まだまだ完熟梅は落ちてきますがもう拾う気力も処理する体力もありません、ギックリ腰になるわそこら中の筋肉が痛い。。
梅干し:漬物樽6㎏ 甕3㎏ プラ容器1㎏
ジャム:10瓶 
が完成しました、といっても梅雨明けに干す作業がありますが 裏ごしするジャム作りに比べれば簡単です、余った梅に砂糖をまぶしてシロップをつくっています、できたら氷水で割って飲むわ。

2018年5月31日木曜日

新垣悟さんのコマツ@組踊「真珠道」

2018年4月国立劇場おきなわで組踊「真珠道」の公演がありました、残念ながら見にいけなかったので 2009年1月東京国立劇場小劇場で行われた「真珠道」の公演記録(VTR)を視聴室で見ました。

組踊といえば沖縄の美しい色彩の衣装に独特の唱えと歌三線琴太鼓の音曲に極度に様式化された舞踊が魅力的な舞台なのですがこの新作では華やかな色彩はなく全体に簡素で地味な演出です、犠牲となるコマツはモノトーンの衣装でその悲劇的な愛の捧げ方がより強調されていました。

首里城に続く真珠道には那覇港に注ぐ国場川の難所があってどうしても橋を架けたいというのが村人の願いでした。
身分の差から結婚を諦めて尼(ユタ)になったコマツ(新垣悟さん)は普請奉行となったかつての恋人のため 村人のために自ら進んで「人柱」になるのでした。

どの舞台でも新垣悟さんは能面のように微かな微笑みを浮かべているように思えます、執心鐘入で宿の女に怯える美少年でさえ柔らかさがあります。彼のわずかに下方を向いた遠い視線がすばらしい。

真珠道の最後 コマツが人柱になる前に切々と訴えます「今日の私の涙を語ってください」と。この場面いつも静かな新垣さんの感情が一瞬にして表出したように思えました、すごい表現力でした、静かに泣きじゃくっているように見えてびっくりしました。この唱え?ツラネ?は凄かったです、さすが役者さんです。
新垣悟さんが居てこその「真珠道」と思いました。
里がためと思ば 極楽どやゆる 村のためと思ば 花の台(うてな)(あなたのためだと思えば極楽です 村のためと思えば花の台です)
里がためと思て 我が身思みすてて 神のみ言葉よ 拝まてやり(あなたのためにわが身を捨てて神のみ言葉をいただこう)
里が肝願いや 村のためと思て 我身や振り捨てて 行かなしゅもの(あのお方のお心は村への思いです 私はこの身を捨てて参ります)
真珠橋下に 神まささあとて 今日のわが涙 語て賜れ(真珠橋の下に神様の霊験があらたかなら 今日の私の涙を語ってください)華風2018.4より
ビデオテープを巻き戻して最後の場面を何度も見ました、機会があればぜひ舞台を生で見たいと思いました。

2018年5月29日火曜日

小梅の収穫2018

一晩で落ちた実を朝あつめる
今年は豊作です。
今年は収穫のやりかたをかえました、例年は人手の多いときに枝をゆすって実を落として集めましたが、完璧に実ったものは下に落とすと衝撃で割れてしまうし熟していないものまで落ちてしまうので 今年は木の下にシートを敷いて毎朝毎夕芝生とシートに自然に落ちた実を拾い集めることにしました。
拾い集める最中にもポトッポトッと落ちてきます、透けるような青に黄色味がさしてきれいです、それらをまた選別します、完璧で傷のないものは梅干しに、少ーしの傷でもジャムソースにまわされます(美味しく煮てあげるからね)すごく厳しい、「玉」のような小梅が梅干しに漬けられます。
もっときれいな色なんだけどなぁ
 

五月の庭 


カルミアの花
Hope & Dream(バラ)
ピンクのラン?名前をしらない

2018年5月24日木曜日

能 杜若 金春流

2018.5.18
国立能楽堂
杜若(かきつばた)金春流
シテ 杜若の精 櫻間金記 面:節木増
ワキ 旅僧 野口能弘

三河の国八橋(やつはし)では杜若の花が咲き誇っています、むかし在原業平が「かきつばた」の五文字を入れた句「唐衣着つつなれにし妻しあればはるばる来ぬる旅をしぞ思ふ」を詠んだところです。
旅の僧は出会った女の庵に泊まります、その夜 二条后藤原高子の衣をまとい業平の冠をつけた杜若(かきつばた)の精が現れて舞います。

能舞台上で業平の冠をつけ 高子の長絹をまとった杜若の精は もとの女でもなく高子でもなく眉根をよせた中将の面をつけた業平でもなく ふわっとした節木増の面はたしかに女の面なのですが 業平の冠のせいで 女とは見えず「ふわっと軽く美しいなにか」で、とても若い業平?はこうであったのかも?と思いました。

しばらく舞をみせてくれ素晴らしいときを過ごしました。
光普き月やあらぬ、春や昔の春ならぬ我が身ひとつは、元の身にして、本覚真如の身を分け、陰陽の神と言はれしも、ただ業平の事ぞかし、かように申す物語疑はせ給ふな旅人遥々来ぬる唐衣、着つつや舞を奏づらん(地謡 プログラムより)

本朝廿四孝@文楽

2018.5.12
国立劇場小劇場
本朝廿四孝
 桔梗原の段
 吉田幸助改め五代目吉田玉助襲名披露口上
 景勝下駄の段
 勘助住家の段
  横蔵 後に山本勘助 吉田玉助
義経千本桜
 静御前 豊松清十郎
 狐忠信 桐竹勘十郎

歌舞伎の本朝廿四孝と義経千本桜を見たくてチケットを取りました。しかし山本勘助にまつわる孝行のお話しは十種香・奥庭狐火を期待していた私には入り組んで実の身の上は〇〇という話の筋を追うことに精一杯でした。
横蔵 後に山本勘助の勇猛?な姿は印象的です、しかし孝行の話がどうも・・お種と慈悲蔵(後の直江山城之介)の子は「甲州の住人山本勘助」と下げ札をつけ雪のなか捨てられ 乳ももらえず最後は飛んできた小柄で死んでしまうという・・軍師の孝行の話?はどこかずれて感じられました。まぁ勉強不足なのですが。

静御前と狐忠信の道行の義経千本桜は楽しくみることができました。
静御前はおっとりと美しく 狐忠信は時に狐の所作がでて 桐竹勘十郎さんは生き生きと操っていました、歌舞伎では忠信が狐の衣装を着て宙を飛んだり面白いのですが白いフサフサとした衣装での狐の立ち廻りはありませんでした。