2010年7月6日火曜日

湯顕祖の牡丹亭(33)

中国古典文学大系53戯曲集下還魂記(岩城秀夫訳)157頁~161頁
第33幕 秘密の相談 から

亡霊の身の上の杜麗娘から墓を掘り返し回生させてほしいとたのまれた柳夢梅は石道姑に相談しようと梅花観へやってきます、梅花観は杜麗娘を祭っていることを知って泣き、「杜麗娘は私の妻なのです」といいますが石道姑は信じません、そこで柳夢梅は筆で位牌にふれ杜麗娘の神通力で位牌を動かしてみせて信用させます。
そして一鍬手を借してほしいとたのみます。
(柳夢梅)
黄泉の人 君に願う
この仲人 おそらくは君
石道姑は乙酉(きのととり)の日を選び墓を掘ることにします。
(柳夢梅)
うれしや 酉の日 戌の日
丑の日にてはあらざりき
ただ求むるは 開山の力士のみ
石道姑は甥に力仕事をたのみ 陳最良先生に蘇生したあと魂を定める湯薬をもらいにいきます。

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