坂東玉三郎さんがプロデュースした鼓童の「打男DADAN」を聴きに行ったの、パフォーマンスから連想したのは「the earth」。
はじまりは グランタン(バリの竹製の楽器)の音
まだ陸がない太古の海につつまれた地球、たゆたう海
小太鼓が強く打ち鳴らされただけで耳が痛くなる
垂直に置かれた大太鼓をはげしく打つと
太鼓のなかは空っぽなのにまるで荒ぶるマグマがそこにあるよう
太鼓はひとつの生き物で 打っている人は大太鼓の付属物のよう
それから 何万年も前の原始人(に見えてしまった)がでてきたわ
数個の大太鼓を囲んで踊りながら打ち鳴らし
生命の喜びを歌っている
むかし行ったことのあるボルネオ島の巨大な洞窟 ニア・ケイブ(古代人の住居跡がある)やムル・ケイブを思い出したわ、洞窟の暗闇のなかでパフォーマンスに照明をあて あの大空間で「鼓童」が響いたらすごいだろうなぁ、でもアナツバメたちが驚いて巣作りをやめてしまうかも。
そして 肩から下げた太鼓をそろって打つと
産業革命後の集団になった人々の力を感じ、
大太鼓の両面を二人で打つ場面では
人類が地球をたたき 地球も応えて打ち返すような
そのうち太鼓が応えなくなったら
音がしなくなったら とふと思った
最後ははじまりとおなじグランタンの音、たゆたう感じで終わる
初めは大きな音で耳が痛かったけれど 音が消えると無音で耳が痛くなったわ。
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