2010年7月17日土曜日

湯顕祖の牡丹亭(36)

蘇州昆曲博物館・船で昆曲を楽しむ?模型


中国古典文学大系53戯曲集下還魂記(岩城秀夫訳)169~177頁
第36幕 駈落ち から

3年のあいだ眠っていた杜麗娘は朦朧としていましたが 柳夢梅と石道姑の看護のおかげで数日で元気を取り戻しました。柳夢梅はこの世に戻った杜麗娘に早く結婚しようといいますが 杜麗娘は揚州にいる両親に会ってからといいます。

そうこう話していると 柳夢梅を訪ねてきた陳最良先生は若い女性の声を耳にしたので戸をたたきます、杜麗娘は隠れてしまいますが 先生は杜麗娘を思い出して翌日杜麗娘の墓参りをするといいます。墓に行けば暴いたことがばれてしまう、
(石道姑)
事が露見したら、
一つには、お嬢様が妖怪だといわれるし、
二つには、太守さまに子女の教育がないことになり、
三つには、柳さまが誘惑のそしりをうけられるし、
四つには、わたくしが発掘の罪を白状せねばなりません、
3人で考えた結果 神前で簡単に結婚式をして、杜麗娘は臨安へ科挙の試験を受けに行く柳夢梅について故郷の南安を離れることにします。石道姑は杜麗娘に仕える者として同行します、こうして3人を乗せた船は出帆しました。
(三人)
今宵はいかなる夕ぞ ここに来れば
魂は波うち こころは楽しむ

(杜麗娘)
七星版に三星照り 牽牛織女星は並ぶ
今宵こそ
身も心も捧げつくさん
・・
柳さまよ。
死の世界より生きかえり 情は海のごとし 

2 件のコメント:

mermaid さんのコメント...

模型、とっても可愛いですね。
欲しいです~!(笑)
船で昆曲を楽しむなんて、風情があって素敵ですね。
続きを楽しみにしています。

Christina さんのコメント...

mermaidさん コメントありがとうございます。
模型は最初 劇団船と思いました、でも屋根の下の人に劇を披露しているようです、右の三人はクルーでしょうか。。趣がありますね。
中日版牡丹亭公演では回生して大団円なのですがこれからどんな試練があるのでしょう。