2010年7月20日火曜日

湯顕祖の牡丹亭(38)

中国古典文学大系53戯曲集下還魂記(岩城秀夫訳)180~181頁
第38幕 淮揚の警報 から

金の国から溜金王の位を得た李全は江淮を3年もの間騒がしています、そして今杜宝が治めている淮揚に南征しようとしていて、何か良い作戦はないかと謀に長けた妻の楊氏に相談します。妻はまず淮安を包囲し救護にでた楊州と戦いましょうといいます。
(李全)
旗の峯を転じ 先鋒を急がせん
千兵の列をなし 万里を奔走す
軍鼓のどうどうと響き
軍鼓のどうどうと響き
淮揚をさわがして揺がさん
(楊氏)
軍の到るところ、一人の婦女たりとも劫奪するを許しませぬ。
(李全)
承知いたした。
「軍鼓のどうどうと響き」で聴いてきたばかりの「鼓童 打男DADAN」の響きをおもいだしたわ。

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