2010年7月19日月曜日

湯顕祖の牡丹亭(37)

蘇州滄浪亭の一角


中国古典文学大系53戯曲集下還魂記(岩城秀夫訳)177~179頁
第37幕 変事に驚く から

陳最良先生が杜麗娘の墓参りをしようと柳夢梅を訪ねてきますが どこもかしこももぬけの殻、石道姑もいません、きっと柳夢梅は若い道姑と逃げたのだろうと思い、病気を治してあげたのに礼も言わないとは全く怪しからん奴といいます。

杜麗娘の墓へ着くと盗掘されているのをみて泣きます、遺骨も見つけられず 柳夢梅が墓を盗掘し遺骨を池に沈めたのだと思い込みます。さっそく申し出て南安府に盗賊を捕まえてもらい 淮楊にいる杜宝(杜麗娘の父)に変事を知らせなければと思います。
石道姑の泥棒野郎 いつぞやあいつの穴で 珠玉を見たぞ
柳夢梅め 及冢あばいて 周書をぬすんだ
お嬢さま
かれ なに故に 金蓋銀牆の家に
盗み入りしを知りたもうや

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