2010年7月25日日曜日

湯顕祖の牡丹亭(40)

同里 扉・金物


中国古典文学大系53戯曲集下還魂記(岩城秀夫訳)185~189頁
第40幕 主人を尋ねる から

柳夢梅は身を試さんと広州を旅立つまでは果樹園で郭駝というせむしの園丁と暮らしていました、その郭駝が登場します。

郭駝が主人をたどって着いた梅花観は封印されていました、しかし柳夢梅の服を着た石道姑の甥の「癩頭黿(おでき)」と出会います。
主人の服を着ている理由と行方を訊ね、再びあとを追っていきます。
(道姑の甥)
生きかえった亡霊 秀才の奥方になり 
あのくそ叔母が腰元で

(郭駝)
どこへ行かれた。

(道姑の甥)
臨安に行くべく 旅立たれ 古い衣裳を下さるる

(郭駝)
この体に鞭うち 都をさしてのぼらん
今ならバスや列車があるけれど昔は大変でしょう。
蘇州市内・工人文化宮バス停(滄浪亭近く)

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