2010年7月23日金曜日

湯顕祖の牡丹亭(39)

同里嘉蔭堂モザイク


中国古典文学大系53戯曲集下還魂記(岩城秀夫訳)182~184頁
第39幕 杭州に行く から

杜麗娘の墓を暴いたことが知れる前に柳夢梅と杜麗娘、石道姑の3人は南安を出て 科挙の試験が行われる臨安へやってきました、柳夢梅は試験を考えると落ちつきません。 杜麗娘は石道姑に酒を買ってくるよういいつけます、買い物から帰った石道姑は知らせます、
あちこちの受験生が、みな試験場へ行かれました。
旦那さま、好機を逸してしまわれますよ。
杜麗娘は「状元紅」という名の酒をついで柳夢梅を鼓舞して試験場へ送り出します。状元は科挙の最終試験で首席になった者のこと 「状元紅」は紹興酒。
(杜麗娘)
今日ぞ蟾宮の客に傍い得ん
わがために心ふるいおこし
*金階にて策にこたえよ 

*金階にて…:科挙の最終段階たる殿試(天子が行う)を指す。

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