第10幕 夢に驚く(37頁)から
朝に飛び 暮れに倦く(中略)
雲と霞は翠の軒に
雨は糸のごと細く
風はそよぐ
ああ、春よ、お前といっしょに楽しくすごしていられるけれど、春が去ってしまったら、どうして過ごしたものかしら。ああ、こんなお天気、ほんとに眠くなるわ。(うたた寝をして柳夢梅の夢をみる)
杜・柳
いずこにて相見しか
相見れば さも似たり
この好き折に相会いて
いかで言葉のなからんや
春の庭園に遊びうたた寝をして柳夢梅と楽しく過ごす夢を見、そして夢から醒める場面までがこの本の第10幕ですが、坂東玉三郎さんの中日版牡丹亭ではうたた寝するところまでが第1幕「遊園」、第2幕「驚夢 堆花」で柳夢梅が登場します。
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