第1幕 標目 から
説明役登場第2幕 懐いを言う から
もし相思の人の相負(そむ)かずば
牡丹亭に三世の縁(えにし)あらん
柳夢梅(広州の果樹園で暮らしている)Margaretへ 55幕もあるから少しづつ読むことにするね。
半月ばかり前にふと夢を見ました。
夢の中で花園に行きますと、梅の花の下に一人の美人が立っておりました。
背は高からず低からず、送るがごとく迎えるがごとくで、その美女は
『柳さま、柳さま、わたしにお会いになりましたからは、姻縁の分、ご栄達の時がございましょう』
と申しました。わたしはこれをきっかけに、名を夢梅と改め春卿をあざなといたしました。
「夢の短きも夢の長きも ともにこれ夢 年来り年去る これ何れの年ぞ」
というものでございます。
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