2010年1月10日日曜日

湯顕祖の牡丹亭(3・4・5)

中国古典文学大系53戯曲集下還魂記(岩城秀夫訳)から印象にのこる文のつづき。

第3幕 娘に教訓す(10頁)から
杜宝・甄氏(杜麗娘の父・母)
単なる姫君とならば 糸つむぎてあるべきも 謝女・班姫のごとき 才女とはなれかし

第4幕 腐儒の歎き(12頁)から
陳最良(杜麗娘に書を教える招待状をもらう)
人の憂いは好んで人の師となるに在り

第5幕 家庭教師を招く(15頁)から
杜麗娘 侍女春香を随えて登場
みどりの眉ずみ 佩びし珠ゆらぐ 繍(ぬいとり)の屏風のうち 美女の図となる なまめかしく歩み運びて 父の教におもむく 学問はわが家風
(中略)
蒲や柳のようなおはずかしい素質のものでございますが、桃や李のようになれますようお導きくださいませ。

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