2010年6月4日金曜日

湯顕祖の牡丹亭(24)

蘇州滄浪亭入口


中国古典文学大系53戯曲集下還魂記(岩城秀夫訳)108頁
第24幕 画を拾う から

旅の途中具合を悪くした柳夢梅は 杜麗娘が供養されている梅花観で養生しています、柳夢梅は元気を取り戻し、後ろにある花園へ、といっても向こう3里の広さだそう、散歩に出かけます。その庭のようすは
門は鎖せるまま 忘られし桃源郷か
荒むに任せし佳き眺め
水閣のくだけ 煙(もや)のうち 見えつかくれつ
屋形舟 打ち捨てられ
鞦韆(ぶらんこ)は人影なく垂る
柳夢梅はその庭のようすに悲しみを見て取ります
断腸の思いせし人あらん 傷心のことども多かりし
情(こころ)にかけじと思えど
湖山石のほとり そぞろ歩きせん
ここで築山の石の陰に画の入った小箱を見つけます、観世音菩薩の笑顔が描かれている画をみてよろこび書斎へ持ち帰ります。この画は杜麗娘が生前自身を写したものでした。

蘇州滄浪亭の庭から


蘇州へは新幹線和諧号で30分くらい、料金は片道31元でした(2009年11月)上海の洒落た喫茶店でのむカフェオレが60元でしたから 政府で公共料金を抑えているのかなと思いました。駅から滄浪亭へはバスを利用、上海で買った交通カードがつかえます。

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