2010年9月8日水曜日

湯顕祖の牡丹亭(49)

中国古典文学大系53戯曲集下還魂記(岩城秀夫訳)235~240頁
第49幕 淮安の宿泊 から

たったひとり包みと傘だけの旅支度で杜麗娘の父がいる淮城の城下町へやって来た柳夢梅は宿をとろうと思います、しかし旅費といっても墓から持ちだした零細な宝物は底が知れていて 傘や水銀や破れた本や開いた筆では誰も食事を出してくれません。柳夢梅は自分は杜安撫の女婿だといいますが 宿の主人は下の告示を指さして柳夢梅を追い出します。
間遊姦詐を禁ず
蜀(杜安撫の生まれ)より来りしわれ 
万里を家とす 子や甥を役所に伴わず 
女婿と名乗り うろつくもの今までになし

もし偽り騙るあらば 組頭に告げて捕えよ
もし宿泊に力をかさば 主人も同罪 
ここに周知せしむ(杜安撫の花押)
仕方なく近くの祠の廊下に休み、雨で顔を洗い翌朝の開門を待つことにします。
同里特産豚の照焼

柳夢梅は食べたかったろうなぁ。
同里土産は豚の照焼が有名らしくたくさんの店で売っていたけれどあまりに人工的にピカピカに仕上がっていて眺めただけ・・かぶりつくなんてお行儀が悪いよね Margaret.

0 件のコメント: