2010年9月15日水曜日

湯顕祖の牡丹亭(51)

同里退思園中庭から


中国古典文学大系53戯曲集下還魂記(岩城秀夫訳)248~250頁
第51幕 試験の発表 から

いよいよ 苗舜賓が試験の結果を奏上すると、聖旨が下ります。
朕聞く、李全の賊平ぎ、金兵廻避す。
甚だ喜ばし、甚だ喜ばし。

これすなわち杜宝の大功なり。杜宝はすでに前に旨あり。

陳最良は奔走口舌の才有り。黄門奏事官に充つべし。
その冠帯を賜う。

其の殿試の進士は、中において柳夢梅を状元とすべし。

金瓜の儀従は杏苑に宴に赴き、恩を謝せよ。
李全から投降の書状を持って帰った陳最良は昇進して冠帯を着けました、状元に名前がでた柳夢梅は自分(陳最良)のよく知っている男で、妻がいると聞いて石道姑といっしょになったのだろうと思います。
実はその柳夢梅は、わたくしとも旧知でございます。

0 件のコメント: